第58話 リリィちゃんですのぉぉぉぉぉ!3
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朝になりワタシは、リリィちゃんと別れる事になりました。
次に会えるのは、学園で、となるそうです。
つまりは、3年後ですね。
「次に会うのは、入学試験の時ですね。その時、また会いましょう。」
ワタシは、少し涙目でワタシの服の袖を摘んでいるリリィちゃんにそう言いました。
「きっとですよ。」
リリィちゃんはワタシにそう言いました。
か、可愛いですね。
「ええ、そうですね。」
ワタシは、リリィちゃんのニッコリと笑いながらそう言いました。
ついでにリリィちゃんの身体を抱きしめてながら。
「……時間だニャ。もう行くニャんよ!!」
レートさんは馬車の中から、ワタシ達にそう言いました。
「……3年後にまたなのです。さようならです。」
リリィちゃんはそう言うと、馬車に向かって小走りしながら手を振りました。
「ええ、さようなら。」
ワタシはそう言って、リリィちゃんに手を振り返しました。
リリィちゃんが馬車に乗り、扉が閉まって少しすると、御者が綱を叩き馬が走り出しました。
馬車に少し遅れて、護衛の人達でしょう、軽装鎧を着た人達が追従を開始しました。
ワタシは、それを城門前の所から見ていました。
ふむ。
見たところ、護衛さん達にも女性騎士が居ましたので、前世の中世より女性の地位が高い様に思えます。
やはり、ステータスによる補正が肉体的な性能を補助しているのですかね?
DEXが高ければ、しなやかで柔軟な身体と同じ事ができる様になり、STRが高ければ、筋肉質になるといった具合に。
そうなると、ステータスは一種の強化外骨格の様な物と考えられるかもしれませんね。
別段、ステータスが上がったからといって、急に筋肉質になったりする訳でもありませんので。
後で、ギンカに解析に回してもらいましょう。
もしかしたら、いつかステータスを無効する敵が現れないとも限りませんので対策は必要ですね。
そんな事を考えながらワタシは、自室に向かって歩いていました。
自室に戻っている最中、ワタシは金属の身体を持った犬を見かけました。
その犬は、この国で製作された魔導具の一つで、「警備用金属犬」という名称です。
内蔵の気配感知の魔導具で周囲を警戒し、口の中に内蔵されている魔力砲と結界の魔導具で対処してくれます。
「……レートさんと、リリィちゃんの解析は終わっていますね、ギンカ?」
ワタシは、自室で寝具に座りながらギンカにそう聞きました。
〈はい。解析は済んでおります。マスターが望みそうなスキルの習得に関しても待機状態にしております。……解析結果を表示しますか?〉
ギンカは、ワタシにそう言いました。
「お願いします。」
ワタシは、そう言いました。
すると、ワタシの視界に半透明のボードが現れました。




