第51話 異邦人ですのぉぉぉぉぉぉ!
★マークとブクマと感想をお願いしますぅぅぅぅ!
武器を鍛錬して作ってから1週間、ワタシはお母様とお父様、時々お兄様達と鍛錬をして過ごしていました。
「……ふむ。今日も紅茶が美味しいですね。」
ワタシは自室で紅茶を飲みながらそう言いました。
そういえば、『狂科学実験室』の畑に茶葉が有りましたね。
確かキッチンも備え付けられていたので、今度作って飲んでみますか。
そんな事を図書室から持ち出した本を読みながら思いました。
「ふむふむ。なるほど、面白い考えですね。」
ワタシは、アーサーが来るまで暇なので鍛錬をするわけにもいきませんので『異邦人の転生、転移についての考察』という本を読んでいました。
この本は、【異邦人】……つまり異世界人の転移や転生についての考察が書かれていました。
この世界では、昔に【異邦人】……地球人がたびたび現れては様々な元の世界の各分野の最先端技術を広めていたみたいです。
この本の著者は、その異邦人達について、興味を持ち研究などをしては考察していたので、それを本に記した様です。
著者によると、異邦人は【魔素】や【霊素】の存在しないらしい異世界から来る特性上、世界そのものの壁を超えてくる為、そのエネルギーを【ユニークスキル】や【能力値】などに変換しているのでユニークスキル持ちや身体能力の高い者が多いのでは、と言っていました。
また、【神】が干渉しない限りは、【異邦人】は基本的にランダムな種族に転生、或いは場所に転移するらしいとの事です。
過去には【魔物】に転生したとの記録も有るらしいですよ。
著者は、そこから【存在進化】にも興味を持った様で、【存在進化】についても記していました。
【存在進化】とは、種族毎に設定されている【種族LV】が上限値に達すると【存在エネルギー】……つまり【経験値】を対価により上位の存在に変質する事らしいです。
だから、進化した存在はLVが1からになるそうです。
まあ、【人族】で【存在進化】した記録は1つしか無いらしいので、【魔物族】として生きていた者達に協力してもらって調べた結果らしいですが……。
「……【存在進化】ですか。【種族】全体を長期的にゆっくりと進化させるのでは無く、【個】をその世代だけで急激に進化させる様ですね。【前世】では、考えられない法則です。仮称【システム】によるモノなのでしょうかね?種族LVやスキルLVの上昇を教えてくれますし、可能性として考えておきましょう。」
ワタシは、紅茶に口を付けながらそう言いました。
……それにしても、【個】を進化させるとは凄い仕組みですね。
【小鬼種】が【中鬼種】に進化など、体躯や身体能力が変化するというのは、細胞レベルで進化させられているのでしょうかね?
まあ、深くは考えてはいけないのでしょうね。
そういうモノだ、と思っておくことにしましょう。
昼食って「ひるげ」って読めるんですね。ちゅうしょく、ちゅうじき、ひるげ、ゆうげ。最近知りました。いやはや、未だに日本語は作者は初めて知る事ばかりです。
……日常描写とか先輩小説家様方はどうやっているのでしょうね。難しいです。




