第50話 武器鍛錬ですのぉぉぉぉぉ!
★マークとブクマと感想をお願いしますぅぅぅぅ!
お父様との鍛錬を終えたワタシは、浴場で汗を流した後、昼食を食べ自室に戻り、『狂科学実験室』の中に入りました。
「お母様、お帰りなさいませ。」
『狂科学実験室』に入ると、掃除をしていたアンがワタシにそう言いました。
「ただいま、アン。」
ワタシは、そう言いながらアンの頭を撫でました。
「科学人間の培養率は、今どのくらいですか、アン。」
頭を撫でるのを止めさせて、ワタシはそう聞きました。
「……大体、身体の上半身は完成していますが、下半身はまだ、骨格だけしか完成しておりません。」
アンは、乱れた髪を直すとそう言いました。
あれからそんなに時間は経っていないと思うのですが、培養速度が早いですね。
前世では1年程必要だったので、凄い早さです。
「そうですか。……ワタシは鍛冶場に行きますので、掃除の続きでもしていてくださいね、アン。」
ワタシはそう言うと、アンから離れて鍛冶設備の有る場所へ向かいました。
鍛冶設備の有る所に着くとそこには、前時代の様な鍛冶炉と金床の水桶が有りました。
しかし、その全てが前時代のままでは無く、とてつもなく進んだ技術が使われている事が見て取れました。
「……さて、武器をしっかり作りますか。」
ワタシは、金床の前にある椅子に座るとそう言いました。
〈ダン〉は、『成長刀』なので長く使えば使う程強くなる上に自動再生機能がある様で刃こぼれが治るみたいなので不満は無いのですが、その他の改良型在庫目録内製の武器はワタシにはいまいちな感じなので自作しようかなと思います。
取り敢えずは、ワタシのサブウェポンの斧槍を作りますか。
素材は…… 高軽硬合金か、対高熱硬鋼ですかね。
ふむ。
今回は、対高熱硬鋼にしますか。
ワタシはそう思うと、改良型在庫目録から対高熱硬鋼を取り出しました。
「さて、これを炉の中に入れましょう。」
そう言ってワタシは、対高熱硬鋼の延棒を炉の中にいくつか入れました。
しばらくすると、対高熱硬鋼はオレンジに近い様な色になっていたので、ワタシは鍛冶用の金槌を取ると、叩き始めました。
凄まじく硬いですが、様々なスキルの恩恵でなんとか鍛錬できていました。
鍛錬を何回か繰り返して斧槍の形にしていきました。
途中、魔石を砕いてできた粉を混ぜたりしながら鍛錬をしました。
最終的に、何故か黒くなった対高熱硬鋼製の斧槍ができました。
長さは、ワタシが扱いやすい長さに予め計算して作成しており、重さはスキルの重複で丁度良い重さで片手で持てる程になっており、サブウェポンとして完璧に仕上がりました。
「取り敢えず、解析をしてください、ギンカ。」
ワタシは、ギンカにそう言いました。
《解析終了しました。解析結果を表示します。》
ギンカはそう言うと、ワタシの目の前に半透明のボードを出しました。
《解析結果》
名称;対高熱硬鋼製斧槍
等級;上質
補正;物理攻撃威力;小
説明;とある皇女の作った対高熱硬鋼製の斧槍。製作者が自身の為に作成した一作で、その他の者が扱おうとしても上手く扱えない。
ふむ。なかなか等級も良い感じですね。
確か等級は、「劣等」、「普通」、「上質」、「高質」、「遺物」、「伝説」、「幻想」、「神話」、「不明」の9段階に分かれるのでしたね。
さて、この斧槍はもう仕舞っておきましょう。
次は……三日月刀と塔盾を作りますか。
そう思うとワタシは、再び鍛錬を繰り返して武器を作りました。
この二つを作る時も魔石を混ぜたからか、黒に変色していました。
その後、他の武器や全身鎧などを夕方まで作成して、夕飯を食べてこの日は寝ました。
早くファンタジー素材を手に入れたいです。武器でも複製してそこから抽出できるのでそれでも良いのですけどね。
作者に科学知識は余り期待しないでください。
なんなら感想で募集したいぐらいです。
科学知識、募集してます。
 




