第49話 お父様との鍛錬ですのぉぉぉぉぉぉ!2
★マークとブクマと感想をお願いしますぅぅぅぅ!
「さあ、対処してごらん。」
お父様がそう言うと、背後の七つの【砲追球】からそれぞれの属性の魔術攻撃が放たれました。
「『【火燃矢】、【水流矢】、【風刻矢】、【地塊矢】、【極光矢】、【極闇矢】、【魔塊矢】』。」
ワタシは、初撃目のそれを【矢系】の魔術で撃ち落としました。
「ッ!!局所魔塊盾!」
しかし、お父様の【砲追球】からは次撃目、三撃目と魔術の弾幕が放たれるため、ワタシは無属性の盾を部分的に発動し、逸らしたり、弾いたり、しました。
部分的に【魔法】を展開する、初歩の魔理技術だとお父様は言っていました。
「複合魔術、『【移雷槍】』。」
ワタシは、お父様の攻撃の隙を突き、複数属性の魔術を組み合わせて発動させるスキル外の技術体系……【複合魔術】を使用し、ワタシの右手の先から出てきた、炎と雷で形成された移雷の槍をお父様目掛けて放ちました。
「『【局所魔塊盾】』。脇がガラ空きだよ?」
お父様は、ワタシの魔術攻撃を【魔塊盾】をワタシと同じく部分的に展開することで防御しました。
そして、お父様は、そう言うと、無属性の【砲追球】を自動操作から手動操作に切り替えると、移動させ始めて、ワタシの右横から連射銃の様に【無魔弾】を放ちました。
「ッ!!『【身体強化】、【減重力化】』。」
ワタシは、瞬時に術者の身体能力を強化する無魔術の呪文と術者に掛かる重力を軽量化させる呪文を展開して、後方に飛び、回避しました。
「『【火燃環】』。」
後方の地面に着地すると同時に、ワタシは、そう言って、お父様の足元目掛けて火の環を放つ呪文を発動しました。
「『【火燃防壁】、【魔塊防壁】』。」
しかし、お父様は、足元に魔法陣が展開されきるより先に、【防壁火燃】と【魔塊防壁】の二つを展開して防御しました。
ふむ。
【火燃環】による炎熱属性と魔力の双方のダメージは、お父様の二層の【防壁】によりよって完全に防がれましたね。
「『【爆風球】』。」
それを、コモンスキル『思考加速』によって加速した思考領域で確認したワタシは、そう言ってお父様目掛けて接触時に周囲に風撃を放つ呪文……【爆風球】を展開し、放ちました。
「『【爆風球】』。」
お父様は、ワタシが放った呪文と同様の呪文を使用して、ワタシの魔術攻撃を打ち消しました。
「……ワタシの負けです、お父様。」
打ち消されるのを見たワタシは、お父様にそう言いました。
もうOP……体内魔力量がすっからかんになっているので、これ以上の魔法の実践練習はキツそうです。
いくら『OP自動回復』が有っても限度が有りますからね。
「そうだね。シオンの体内魔力量も、もう少ないみたいだから良いよ。今日の分は終わりだよ。汗をかいたいるだろうし、シャワーを浴びてくると良いよ。」
お父様は、ワタシにそう言いました。
では、お言葉に甘えて、シャワーを浴びて来ますかね。




