第45話 帝都ですのぉぉぉぉぉ!
★マークとブクマと感想をお願いしますぅぅぅぅ!
アンに掃除の仕方を教えた後、ワタシは「狂科学実験室」から出て鍛錬場に戻りました。
「……そろそろ夕食の時間ですね。食堂に向かいましょう。」
ワタシは、そう言いながら浴場に行った後、食堂で夕食を食べました。
相変わらず我が家の料理人は腕が良いですね。美味しいです。
「さて、どうしますかね。飽きてきました。する事が無くなって来ました。」
ワタシは、夕食後に自室に戻り本を読みながらそう言いました。
どうしましょう。
取り敢えず、蜜柑でも食べますか。
もぐもぐ。
甘いです。
「……ふむ。透視で帝都でも見ますかね。」
ワタシがそう言って眼に力を入れると眼の前に有る物質をどんどん透過させて行き、帝都の町がくっきり見える程に透過させました。
かなり発展してますね。
前世と近い位の文明水準でしょうか?
ガラスを使った店も多いですね。
人も沢山いて賑やかそうです。
おや?あれは俗に言う「冒険者」という者でしょうか。
皮の鎧を着込んだ人が肩に豚顔の何か……【豚鬼種】だと思われます……を担いで建物に入って行きました。
看板には……【冒険者ギルド】ですか。
アレですね。
お約束とか言うヤツですか。
ですが、本で調べた限りではそうそうあるものでは無い様ですね。
残念です。
まあ、一応、周囲の信用の上で成り立つ商売なのですから危ない人をギルドに登録させる事は無いはずです。
それに確か犯罪履歴が分かる魔導具を登録した時に触れさせる上に、犯罪を犯したらギルド証に記されてギルドにも通達が行く仕組みがあるそうなのでそうそう起こす馬鹿はいなくなるシステムですね。
……おや?冒険者ギルドの周りを見ていたら地下に何やらギルドが有りましたね。
あれは、……【暗殺者ギルド】ですか。
前世のヤの付く人達と同じ感じですかね。
……そんなに見るものでは有りませんね。
違うところを見ましょう。
あ、あの軽食屋繁盛してますね。
行列になってますね。
美味しいのでしょうか……ジュルリ。
おっと涎が。
冒険者になった時に……なれますかね?多分侯爵家夫人になるであろう身な上に現在は第一皇女ですし……食べに行ってみますかね。
ふむ。ある程度見てみて思いましたが、魔導具がいたる所に使われていますね?
ゴミ掃除用の魔導具……アレはもう掃除ロボットでは?……がゴミを回収したりしてましたし。
普段使いできるレベルで民に浸透している様ですね。
これだけでも帝国の魔導具の技術が分かりますね。
軍用からのバージョンダウン版が民に行くのですから相当高い技術力が有るというのは必然ですね。
「ところで、あの塔達は何でしょう?」
ワタシは着々視界に入っていた5つの外壁から生えている塔を見てそう言いました。
〈解析終了しました。名称【反射結界塔】。いくつかの魔導具が組み込まれた塔の様です。地脈から外部魔力を吸収し反射結界を展開し続けている模様です。ですが、地脈から吸い上げる量は微々たる様で地脈が枯渇する心配は無いです。〉
ギンカはワタシにそう言ってくれました。
なるほど。
外部からの攻撃、魔物対策ですか。
5個の塔……塔の位置が皇城を中心として五芒星を描いてませんかねこれ?
五芒星といえば、安倍晴明ですか。
確か五芒星は魔除けの象徴という話を聞いた事がある気がするのでそれも関係しているのでしょうかね?
そんな事を考えた後、またワタシは皇都を見ていました。
ああ、あのスイーツ店のスイーツが美味しそうですね。




