第32話 誕生日ですのぉぉぉぉぉ!
★マークとブクマと感想をお願いしますぅぅぅぅ!
さて、食堂に着きましたね。
あ、侍女さん、ありがとうございます。
ワタシは、食堂の扉を開けてもらい、中に入りました。
「「「「誕生日おめでとう、シオン。」」」」
食堂に入ると、お母様、お父様、クリアスト兄様、ラインハルト兄様からそう言われました。
「はい、ありがとうございます。」
ワタシは、それに対してニッコリと笑ってそう言いました。
いやはや、誕生日を祝われるのは、いつになっても嬉しいものですね。
「僕からは、この魔造道具『魔法書・全』をあげよう。昔から今の全ての魔法が書かれているから、大事にしておくれよ?」
お父様は、そう言ってワタシに金やら銀やらで装飾された1冊の本を渡して来ました。
誕生日プレゼントですか。ありがとうございます。
「私からは、この『成長刀』をあげるわ。特殊な魔物から取れる素材を使って作られている、成長する刀よ。」
お母様は、そう言って一振りの刀をワタシに渡しました。
渡された『成長刀』は、黒い木製の鞘に入った小烏丸造りの刀でした。刃の部分は紅く、鎬は漆黒でした。
ふむ、これを愛刀にしますか。
「俺からはこれだよ。はい、『剛魔人形核』10個。お父様とお母様には、了承は得ているよ。シオンなら馬鹿な事はしないだろうからだってさ。」
クリアスト兄様は、そう言ってワタシに水晶の様な物が10個入った袋を渡して来ました。
剛魔人形核ですか。
これは、剛魔人形の解析とこれを用いた修練ができますね。
楽しみです。
「オレっちからは、この魔造道具『死避ける5つの命の指輪』だ。5回まで、死を無効化できる指輪だぜ。ほい。」
ラインハルト兄様は、そう言って指輪をワタシに渡しました。
取り敢えず、指輪だけは右手の人差し指にでも付けておきましょう。
はて?確かこの指に指輪を付ける意味は、集中でしたっけ?あまり覚えていませんね。
まあ、良いでしょう。いつか思い出すかもしれません。
「お父様、お母様、クリアスト兄様、ラインハルト兄様、ありがとうございます。」
ワタシは、ハニカミながらそう言いました。
少しすると、それを待っていたかの様に一人の侍女さんがケーキをワゴンに載せながら近寄って来ました。
「……シオン様、バースデーケーキでございます。」
侍女さんは、そう言ってケーキをワタシの前に置くと、戻って行きました。
何のケーキでしょう?
見た目は、前世で食べたモンブランみたいですが……。
ワタシがそう思っていると、
〈解析によると、爆裂栗のモンブランです。〉
ギンカはそう言いました。
ああ、爆裂栗ですか。
あの触ると爆裂して棘を飛ばす栗を使ってモンブランを造るとは……。
「はむ。……美味しいです。」
ワタシは、思わずそう思ってしまいました。
……ふむ、前世ではここまで甘い物は好きでは無かったはずですが……趣味嗜好が少し変わっているかもしれませんね。調べなくては。
ひとまずは、目の前のケーキを平らげてしまいましょう。
はむはむ。美味しいです。




