第23話 鍛錬ですのぉぉぉぉぉ!4
★マークとブクマと感想をお願いしますぅぅぅぅ!
(ギンカ、ワタシでも扱える様な剣をお願いします。)
ワタシは、鍛錬の為に使える剣をギンカに頼みました。
〈了解いたしました。〉
ギンカは、そう言うと、地面から黒い木製の短剣が生えて来ました。
「軽いですね。」
ワタシは、そう言いながらその木剣をギンカに解析してもらいました。
《解析結果》
「黒硬樹の枝短剣」 黒硬樹の枝を研いで作られた短剣。軽くて、高い耐久力がある。
なるほど、今のワタシには使いやすそうですね。
〈では、マスター。鍛錬樹の操作を開始します。ご健闘を。〉
ギンカがそう言うと、目の前の「鍛錬樹」はゴキゴキという音を鳴らしながら動き始め、その身を変化させ剣と盾を装備しました。
「ッ!シィッ!」
ワタシは、「鍛錬樹」が構えるより先に地面を這う様な体勢で間合いを詰め、右手の木剣で下から上に上げる斬撃……逆真っ向斬り……を放ちました。
「……やはり防ぎましたか。」
ですが「鍛錬樹」は、盾で受けることで攻撃を無効化してきました。
「ハァッ!」
右脚を軸にワタシは回転し、「鍛錬樹」に左脚で胴体に蹴りを放ちました。
ワタシの放った蹴りは、「鍛錬樹」の胴体に当たる前に、右手に持っていた剣で防がれ、剣に罅を入れた程度しかダメージを与えることができませんでした。
「くっ!」
それを見たワタシは、右脚で盾を蹴り、空中を弧を描く様に飛び、間合いをあけました。
なかなか硬い奴ですね。
まあ、だからこそ鍛錬のしようがあるというものですが。
……ふむ、属性を付与してみますか。
「炎熱属性付与。」
ワタシがそう言うと、木剣の周りに炎が纏わり付きました。
「たぁぁぁ!」
炎の纏わり付いた「黒硬樹の枝剣」を両手で持ったワタシは、スキル「縮地」を使いながら上半身を右から左へ思いっきり捻りながら右横薙ぎを「鍛錬樹」に放ちました。
コモンスキル「縮地」によって加速したワタシの一撃は、盾を構えた「鍛錬樹」の防御を盾を斬り裂くという結果を齎しました。
「ふっ!」
ワタシは、瞬時に右脚を踏み込み、追撃とばかりに突きを放ちました。
「鍛錬樹」は突きを右手の剣で逸らすことで回避しました。
《熟練度が一定に達しました。コモンスキル「集中」のスキルLVが8に上がりました》コモンスキル「予測」のスキルLVが10に上がりました。スキルLVがMAXになりました。コモンスキル「予測」はスーパースキル「予測Ⅱ」に進化しました》スキルが派生しました。エクストラスキル「予感LV1」を習得しました》コモンスキル「基礎属性魔法」のスキルLVが2に上がりました》
「ハァッ!」
ワタシは、そう言って闘気を炎の纏わり付いた木短剣の更に外側に纏わり付けました。
そして、その木短剣をワタシは「鍛錬樹」の頭部目掛けて袈裟斬りを放ちました。
「鍛錬樹」は右手の剣で防ごうとしましたが、闘気と炎の纏わり付いた剣撃に剣が耐えられなかった様でバキィッという音と共に剣が砕け、頭部を斬り裂かれました。
《スーパースキル「剣巧術」のスキルLVが2に上がりました》エクストラスキル「補助知能」のスキルLVが2に上がりました。権能『研究』を獲得しました》
「喰らいなさい、捕食之主。」
ワタシが黒硬樹の枝剣を改良型在庫目録を仕舞いながらそう言うと、見えない顎は「鍛錬樹」を呑み込みました。
《エクストラスキル「捕食乃主」により、【鍛錬樹】の解析及び収納を開始します》・・・・・・解析終了しました。エクストラスキル「光合成LV1」を獲得しました》
〈お疲れ様でした、マスター。〉
「鍛錬樹」を斬り倒したワタシにギンカはそう言いました。
(……しばらくこれを使って鍛錬をしますかね。)
ワタシは、ギンカにそう言いました。
〈そうですね。……どうやら、マスター。私は新しく権能を獲得した様です。権能『研究』は、仮想空間で様々な研究をすることができる様なので上手く使えばスキルを習得や開発ができるかもしれません。任せていただけますか?〉
ギンカは、自身の権能を確認するとワタシにそう言いました。
(……分かりました。任せますね。期待してますよ?)
ワタシはそう言ってギンカに任せました。
〈ありがとうございます。期待に応えてみせます。〉
ギンカはワタシにそう言いました。
「さて、そろそろお昼ですね。戻りますか。」
ワタシはそう言うと、浴場に向かいました。
 




