第102話 迷宮攻略ですのぉぉぉぉぉ!5
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お久しぶりですわ!
来年もよろしくですの!
なろうチアーズってなんですの??
扉を開けると、半球形の空間がありました。
空間の奥には、6層に下りる為の扉があり、空間の中心には、槍を右手に装備した中鬼がいました。
《ユニークスキル【支援者】のスキルLⅤが2に上がりました》
〈対象群の解析を完了しました。種族名は【疾風中鬼槍士亜種-制限体】で個体名は【アスタ】です。〉
ふむ。
風などを用いた槍術は危険そうですね。
「相手の種族名は、【疾風中鬼槍士亜種】です。風を用いた全距離攻撃と防御や組み合わせた槍術に気を付けて下さい。」
ワタシが、そう言いながら奥に進むと皆さんも付いて来ました。
ワタシ達全員が中に入りきると開けた扉は勝手に締まりました。
「よく来たね。歓迎するよ。わたしは、この階層の守護者の【アスタ】だ。」
アスタは、ワタシ達に笑顔を見せて、左手で手を振りながらそう言いました。
「迷宮階層守護師として君達の実力を測らなければならないのでね。早速だが、戦わせてもらうよッ!」
アスタがそう言うと、私たちの背後から突風が吹き、ワタシを除くリリィちゃん達が体勢を崩し前のめりになると同時に扉が閉まりました。
「大断廻刃風ッ!」
アスタがワタシ達の方へ左手を向けながらそう唱えるとチェーンソーの様に廻る大きな風の刃が飛んで来ました。
そして、その風の刃はワタシ達全員を攻撃できる大きさをしていました。
「ッ!【瞬間転移】。【不動】。」
それをアーサーが瞬間的な転移を行うことでワタシ達の前に出て塔盾を構え、腰を降ろして衝撃に備える技【不動】を行い防御して霧散させました。
ですが、その塔盾には大断廻刃風の斬跡が数センチほど刻まれていました。
「一閃ッ!」
アーサーが防御を行うと同時に足裏から【炎推移動】を用いて炎を噴出して高速移動を行い弧を描く様にアスタに接近していたリリアナさんはそう言って構えていた直刀をアスタの左半身目掛けて右薙ぎで放ちました。
「打撃拡張<音炸打風>。」
アスタはそう言って、それに対して自身の左側の空間を叩くとそこを起点に爆音と衝撃波が放たれました。
「ッ!フッ!」
爆音と衝撃波が近距離で放たれたリリアナさんは息を漏らしながら、衝撃で後方に飛ばされました。
それを【炎推移動】を吹かしながら、空中で体勢を整えながら着地していました。
「雷刺瞬爪ッ!」
その隙にアスタに接近していたサイモンさんは、雷鳴属性の闘気を纏わせた右腕の鉤爪をアスタの右半身側から放っていました。
「螺旋風纏槍ッ!……痛いねッ!」
アスタはそれを螺旋状に回転する風を纏わせる槍で防御し、そう言って少なからず風で散らせなかった電撃を受けながらそう言いました。
「嵐纏蹴ッ!」
アスタはそう言って右足に嵐のような風を纏わせると、サイモンさんの腹に蹴りを一発放ちました。
「グウゥッ?!」
サイモンさんは、その攻撃を受けると打撃と風により、後方に吹き飛ばされていました。
「〈ダン〉、蛇腹剣形態。シィッ!」
ワタシはそう言って〈ダン〉を蛇腹剣形態にするとアスタ目掛けて振るいました。
「ガッ?!」
さすがのアスタも音速化した〈ダン〉の先端部には反応出来なかった様で、左腕を肩から切り落とすことに成功しました。
「チィッ!斬撃拡張<刃風」
「させませんわ~!風式・昇瞬斬ッ!!」
アスタはそう言ってワタシに槍を振るって攻撃を仕掛けようとしましたが、間合いを詰めていたアナスタシアさんは薙刀を切り上げて中断させました。
「……隠背直穿。」
その隙を見逃さず【隠密】系スキルや【暗殺】系スキルを全開で使用したリリィちゃんは、アスタの心臓目掛けて刺突を背後から放っていました。
「凝風障壁ィ!」
それをアスタは気付いていた様で背面に風を瞬時に収束・凝縮を行い気体の密度を上げることで威力を下げていました。
ですが、即席だった様でダメージを受けているようです。
リリィちゃんは、傷を負わせた時点で直刀を引き抜いて間合いを取って気配を消していますね。
「くッ……突風領域ィ!仕切り直させてもらおう。」
アスタは苦痛に顔を歪めるとそう言って自身の周囲に風を生成し、近くにいたアナスタシアさんや間合いを詰めていたサイモンさん、転移して攻撃に移ろうとしていたアーサーを突風で吹き飛ばして距離を置かせました。
リリアナさんは【炎推移動】中でしたが空中で何とか体勢を保っていました。
「風刃義手。槍嵐砲ッ!」
肉体を再生させる時の白煙をまき散らしながらそう言って風の刃を内包した義手を構築したアスタは、槍をワタシに向けると槍の先端部の形状をした嵐の様な風を放って来ました。
「〈ダン〉、直刀形態。……ふん!」
ワタシはそれを〈ダン〉を直刀形態に瞬時にし、闘気を纏わせ【侵略之皇】の権能【侵喰】を使用して槍嵐砲を斬りかかることで吸収しながら防御しました。
「雷迸旋蹴ッ!」
サイモンさんはその隙を逃さず間合いを再度詰めると雷を纏わせた右足の後ろ回し蹴りをアスタの背面目掛けて放ちました。
「真空防御!風凝動妨!不動裏突ッ!」
サイモンさんから放たれる雷撃を真空空間を生成し防御し、動きを風を凝固させて妨害し固定すると石突での突きを背後を向かずに放ちました。
「【座標交換】」
突きが当たる直前、アーサーがサイモンさんを【空間転移】で自身の隣に転移させて回避させました。
「助かったぜい……」
サイモンさんは冷や汗を掻きながらアーサーにそう礼を言いました。
「血巡赫躯。灼抜ッ!」
リリアナさんは、アスタがサイモンさんへの攻撃を失敗すると同時に間合いを詰め、抜刀の構えーー柄に握る形ではなく、右手を前面に出す構えをするとそう言って全身の血流の速度を高速化すると、左手の親指で鍔を押し出すと鈨と鯉口から炎を発生させ、推進させ右手に掴ませると峰から細かい爆発を生じさせ、強化した身体能力との組み合わせでアスタの左側から振り抜きました。
アスタ視点
加速した思考の中で、身体から湯気を出し強化したであろう肉体と細かい爆発で加速する刀をわたしに放ってきている少女を見る。
(やはりこの少女を含めて皆、優秀だね!制限を受けた上で、思念だけを投影されたこの肉体では難しい相手達だ。)
わたしはそう考える。
(鉤爪少年の攻撃は受けたくないなッ!)
右腕に再生しきれていないダメージが槍で雷鳴属性闘気の流れた鉤爪を受けた時に負った。
たとえ、【真空防御】や【真空領域】を使えてもだ!
この肉体では【結界】は使えないし、SPが少なく【気術】の【纏装甲】を使用しての防御もできない。
【魔術】の【身体強化】も同じく難しいだろう……OPも対応できるほど多くない。
(騎士少年の予兆の無い空間操作も厄介だねッ!)
常時周囲を【気配感知】や【気流感知】など複数の感知系も展開して警戒していても予兆なく行使しているようだった。
対人戦ではなかなかどうして厄介な少年だ。
(隠密の少女も位置を掴み難い。)
攻撃の瞬間であれば警戒網に引っかかるがそれ以外はぼんやりとしか認識できない。
ここ数十年相手した中でも極めて腕のいいもの達だ。
(武者少女の攻撃の威力もなかなか……)
恐らく近接系のJOB持ちであろう……攻撃妨害時の衝撃もかなりの威力だった。
だけど一番厄介なのは……
(あの少女ッ!まるでこの場全てを見通しているような気配とその肉体に無数に展開されている【結界】ッ!)
左腕もここの入口前にいる変幻自在の武器を持つ少女に斬り落とされた。
正直相手にしたくはない。
全て吸収……いや……糧にされそうな感じがする。
(迷宮の支配者に頼まれなきゃ降参したいね)
正直そう思った。
シオン視点
「はぁあッ!」
アスタはそう叫ぶと、【風刃義手】をリリアナさんの刀との間に滑り込ませて掴み、ガードしました。
リリアナさんの強化された膂力と刀、そしてアスタの【風刃義手】の【風刃】の密度や数がせめぎ合い、拮抗し金属同士が当たり合う様な音が連続して聞こえてますね。
「炎式・重裂斬ですのよッ!」
「そう何度もやられるかッ!剛打槍ッ!」
アナスタシアさんがその隙に攻撃を仕掛けましたが、それに対してアスタはそう叫びながら薙刀を弾き、アナスタシアさんの兜の左側面を槍の柄で叩きました。
「ぐっっ!?」
アナスタシアさんはそう息を漏らしながらたたらを踏みました。
「……背霞の刺。」
リリィちゃんは事前に闘気を流した直刀を再度背後から放ちました。
「がふッッ!?」
今度は防御出来なかった様で、アスタは胸から直刀が突き出ながら口から血を吐きました。
「見事ッ。」
そう言うとアスタは維持していた風を霧散させ、肉体を魔素に霧散させながら前に倒れました。
《迷宮階層守護師5層守護者【アスタ】の討伐を確認しました》
《評価を確認……》
《個体名【アナスタシア=レイドヴィッフィ】……『評価S』》
《個体名【リリアナ=クサナギ】……『評価S』》
《個体名【サイモン=フォン=ミーリャ】……『評価S』》
《個体名【リリィ=フォン=ダーリス】……『評価S』》
《個体名【アーサー=ルルリア】……『評価S』》
《個体名【シオン=フォン=レグニスト】……『評価S』》
《総合評価……『S』》
《最高評価のため、集団に迷宮宝箱【風槍中鬼の金宝箱】が生成され送られます》
《また、迷宮階層守護師5層守護者【アスタ】が討伐されたことにより、次階層への扉のロックが解除されました》
そういう言葉が脳内に響くと、アスタの居た場所……中心部の地面から筍の様に生えて来ました。
金色ですね。
「開けましょうか。」
ワタシがそう言うとリリィちゃん達は頷きました。
ここ2年、設定を練っていましたの!
YouTubeも【Motiチャンネル】名義でやっているのでよろしくですわ!
ワンスヒューマンっていう無料ゲームをやっているので皆さんも!




