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Last Message  作者: びゅー
1日目
9/60

1日目-08 指導


そして、長い休みが終わり、現実がやって来る。

別に何ら抵抗はない。嫌でないと言えばうそになるが、

自分で出したツケは、自分で返さないといけない。

「やっと来たな…随分探したぞ」

「…」

第一声。素敵な歓迎だ。

男「とっととこい」

随分ていねいな接待だ。

リアン「…」

そのまま、連れていかれる。

横をちらっと向く。

横の少女は、何事もないかのように、表情一つ変えていなかった。

…。

{度胸据わってるのか…それとも…}

まぁ、仕方がない。

ここまできたら、行くところまで行こう。


体育教官「…えー」

リアン「びー」

ローザ「しー」

リアン「でぃーいーえふじー!」

体育教官「ふざけてるんじゃねえ!」

がたん!机を教官が叩く。

リアン「おうよ!」

がたん!こっちも負けていられない。

教官「きさま…教官をおちょくっとんのか!?」

リアン「ソンナコート、ナイデース」

ローザ「なんで外人風やねん」

リアン「ワターシ、ニホンゴ、ワカリ~マセン」

教官「……。(ぷるぷる)

いいか…さっきまで何をしていた…?」

リアン「息」

ローザ「もうえーっちゅーねーん」

教官「…がー!!

もういい加減にしろやこのくそ餓鬼ども!!

おまえらは何歳だ!?

この年になって決まり一つ守れんのか!?」

リアン「守れないんだあああああああ!!(号泣)」

教官「…」

ぱこーん!

頭を一発こづかれた。しかしこの程度で負けてはいけない。

リアン「んげ」

教官「てめえどこのクラスの何組だ!?」

リアン「赤組です!」

教官「赤組ってなんだ!」

リアン「アホ組とバカ組を足して2で割ると赤組です!」

ぱこーん!

教官「… ま じ め に 話 を し ろ」

リアン「ぼくは…いつ如何なる時も真面目です!!」

教官「………」

ぱしこーん!

リアン「んげげげ」


ローザ{…度胸あるなあ…でもちょっとやりすぎの気がしなくも…}


教官「…。

もういい、行け!」


だいぶ怒られた。

体力測定は、また別の日に特別に行うらしい。


―そして、二人が教室に戻った後―


教官「…なんだあれは…。親に連絡をするか」

教官は、そう言って調書をめくり始める。が、その手が止まる。

教官「…ん?

…これは…。

さすが、A組だな…」



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