3日目-23 恋バナ①
ケイ「しかしあのピッティ君?なんでほっといて一人で取りに行かんかねえ?」
ケイト「リアンとローザちゃんを待ってたんじゃ?」
ケイ「いい人~。だからいいように使われてるって感じ~」
クルル「…」
ケイ「どうした、クルル、顔が赤いぞ」
クルル「…えっ!?そ、そんなことはないです」
ケイト「真っ赤だよ。熱でもあるみたい」
クルル「ないです」
ケイ「…はっは~ん。あんたピッティに気があるんでしょ?」
クルル「ん、何を言い出しますか」
ケイ「ほらほら、言わないと今ここでピッティめがけて叫んじゃうぞ」
クルル「やめてください」
ケイ「心配しないで♪誰にも言わないから」
ケイト{こいつは…絶対に言う}
クルル「気があるって言うか…その…ちょっとお話してみたいな…って思ってるだけです」
ケイ「ふーん」
にやり。
ケイ「じゃ、まかせなさ~い」
クルル「何するつもりですかっ!?」
ケイ「実はね…」
ローザ「ふむふむ」
ケイト{さっそく言いふらしてるわけだが。しかもこの人だけにはいっちゃならんような気がしてならない…}
ケイ「ん、もうすぐ来るよ」
ローザ「まかせて」
クルル「…」
リアン「陳腐な食事だぜ」
ピッティ「昨日と言ってること違うじゃないですか…」
ローザ「ねー、ピッティ」
ピッティ「なんですか?」
ローザ「クルルのことなんだけど…」
ピッティ「…?クルルさんがどうかしたんですか?」
クルル「…」
ケイ{いきなり!?大丈夫なの!?}
ローザ「くを取ったら、ルルだね」
ケイ{………}
クルル「…」
ローザ「まるで風邪薬みたいだね」
ピッティ「…そ、それがどうしたんですか?」
ローザ「思っただけ」
ケイ「げほん、げほん」
ケイ「ちょっと、ローザ、こっち来て」
ケイ「あほか!何やってるの」
ローザ「少しでもうちとけさせようと思って」
ケイ「あれじゃかえって気まずくなるじゃん!」
ローザ「これで二人の間に共通の話題が一つできたじゃない。
ピッティ{クルル、君の名前からクをとったら、ルルだね。まるで風邪薬みたいだよ}
クルル{そんな、私風邪なんて治せません}
ピッティ{いや、きっとすぐに治せるようになるよ}
こんな感じで」
ケイ「そんな共通の話題いらない!」
ローザ「そうかなあ…」
ケイ「とにかく、ふたりきりにさせる必要があるね。リアン君にも協力してもらお」
ピッティ「どうしたんですかね?」
リアン「見るからに秘密の話をしているようだな」
クルル「…」
ピッティ「なに話してるんでしょうね」
リアン「秘密にするぐらいだから、きっとろくな話じゃないぞ」
ピッティ「え?どういうことですか?」
リアン「数年前に山奥に埋めた○○さんの話とか、
もしくは裏口入学か、それとも整形をネタにゆすってるとか…」
ケイト「むちゃくちゃ言わないでくれ」
リアン「分からないぞ?おまえがあいつらの何を知ってると言うんだ」
ケイト「ローザちゃんはともかくとしてケイのことは君よりは知ってるぞ」
リアン「おれがケイと知り合いだったらどうする」
ローザ「それよりそれより」
リアン「なんだケイ」
ローザ「わたしローザだし。ってかさあ」
ローザ{ごにょごにょ}
リアン{ふむふむ}
ケイト{二人目…}




