3日目-20 不登校
教師「えー、ここの問題だが…」
リアン「ピキューン、ピキューン」
ローザ「ダーン、ダーン」
リアン「撃たれたああああ」
ローザ「やったね」
リアン「というのは嘘だあ!もらったぁ!」
ローザ「なっ、卑怯なっ」
レモラ「…」
教師「…」
リアン「くそっ、はやくたおれろっ!」
ローザ「ここではやくも秘密兵器登場―!!いけ、レモラキャノン」
ぐいっ。
ローザ「光線発射―」
レモラ「うっさいぞてめえら――――!!」
ローザ「わっ、暴発したっ」
リアン「宇宙怪獣襲来!撃墜します!」
パール「えー!どこですかー!?」
リアン「この女実は人の皮をかぶった怪獣だ!俺には分かる!」
レモラ「誰が人の皮をかぶった怪獣じゃ」
ピエール「そう、人の皮をかぶった猫ちゃんの間違いだよ☆」
ぼこっ。
レモラ「テメエは黙ってろ」
ピース「暴力はいけませんよ」
レモラ「そんな冷静に言われても」
リアン「見たか、この凶暴性」
レモラ「てめえも殴られてえのか」
教師「もしもーし」
リアン「Help!Help!」
パール「がんばれー!」
リアン「仕方ない、かかってこい!ぴきゅーん、ぴきゅーん」
チャミ「ほんとこれにも慣れたなあ…」
クルル「毎日だもんね…」
クレア「やれやれ。まとめる方の身にもなってよね…」
アーク「いい加減にしろやお前らああああ!!!!」
リアン「へ」
レモラ「え?」
ローザ「?」
クレア「…」
パール「?」
教師「…」
アーク「やってらんねーよ!!俺が何しに来てるかっつったら、真面目に勉強する為なんだよ!わかってんのかてめーら!!うるさくて勉強できねーじゃねーか!ふざけんな!
大体教師も教師だ!!もっと静かにさせたり怒ったりしろや!」
その男が、一気にまくし立てる。
ピース「ま、まあまあ、落ち着いて…」
アーク「初日だけなら我慢もできたさ!でも毎日こうじゃねえか!どうせこれからもこうなんだろ!ふざけんな!やってられねえ!俺は帰らせてもらうぞ!」
がたん。
アークはそう言い残して、出て行った。
リアン「なんだ、あいつ」
レモラ「なんだかすっごく自分が悪い気がしてきたんですけど…」
リアン「そりゃ、おまえが悪いんだからしかたあるまい」
レモラ「て め え だ ろ う が」
リアン「人のせいにするな」
レモラ「あんたのせいでしょうが」
ローザ「みっともないぞ、ふたりとも」
レモラ「あんたねえ…」
ローザ「ま、ほとぼりが冷めたらみんなで謝ろうよ」
ピース「それがいいでしょうね」
教師「あのー…私は…」
アルフ「悲しいな、おっさん、無視されちゃって。かわいそうに」
教師「…」
結局昼休みになっても、アークは戻って来なかった。




