3日目-19 戦闘実習18-決着
きらっ。
一筋の光が森全体を駆け抜けた。
ケイ「眩しいっ!一体何なの!?」
クレア「なっ、何よいきなり」
ローザ「切り札は、
最後まで取っておく」
ぶんっ。
クレア「…えっ?」
ローザ「これ、勝負の鉄則」
ローザがかざした左手からは光が放たれ、その光はまっすぐにクレアのスイッチを捉えた。
ぽちっ。
クレア「…うそ…」
カズ「くそっ…」
ローザ「リアンっ!」
ローザは続いてリアンらの方へ光を放った。
リアン「まかせとけ!」
がんっ!
カズの手の力が緩んだ隙に、強烈な頭突きがヒットした。
カズ「くぬ…っ」
手が離れ、カズは後ろへ飛びのく。
リアン「くらえーっ!!」
カズ「なっ!?」
リアンは、カズの後ろに手を回し…カズの唇におもいきり口付けをした!!
カズ「………」
ケイ「……」
ケイト「………」
クレア「………」
クルル「………」
ローザ「………」
リアン「フィニーッシュ!」
ばこん。
7班 失格
優勝は2班の、リアン、ローザ、ケイ、ケイト、チェックの5人です!
ケイ「や、やったの?」
チェック「勝っちゃったんですか!?」
ケイト「僕何もしてないや。ははは…ごめんなさい」
ローザ「やったね」
リアン「まあ、こんなもんだな」
ケイ&チェック「ばんざーい!!やったやったやったぁぁ!!」
試合が終わり、私達は、普段どおりに授業に出向く。
ケイ「ローザちゃん…」
ローザ「ん?」
ケイ「まさか、勝っちゃうなんて思わなかったよ」
ローザ「そうなの?」
ケイ「そりゃぁ…」
ローザ「じゃ、覚えといて」
ケイ「え?」
ローザ「勝つって思わなきゃ、勝てるわけないんだよ」
ローザはかすかに笑った。
ケイ「…」
ローザ「じゃ、行こ」




