1日目-04 小休止
外で。
ケイ「あ、おにいちゃん、あの人…」
ケイト「あ、ああ」
さっきの双子さんだった。
目が合う。
ケイト「は、はは、どうも…」
そそくさと逃げられてしまった。
レモラ「……………」
私はまだ、何が起こったのか正確には理解していない。
いや…理解できていないのだ。
だが……。
だが……。
少なくとも…このクラスでの私のポジションは決まったような気がした。
…悲しくなってきた。
なんちゅうクラスだ。
別のインパクトで、私の性格が少しは薄まったのが不幸中の幸いか…
キャミー「レモラ…」
レモラ「あっ…あは…あひゃ¥・@…」
キャミー「しっかりしてよお…」
レモラ「るららららら~」
ピエール「どうしたんだいマイハニー?」
レモラ「うっせばか、かえれ」
ピエール「おお、冷たいね、マイハニー」
キャミー「ピエール君?ちょっと今日ははずしてもらえないかな?」
ピエール「ハイハーイ、わっかりました」
レモラ「はあああああううう…」
キャミー「うーん、ちょっとは同情するわ」
チャミ「えーと、もしもーし」
キャミー「あ、どうも!えーと、確か、チャミさんでしたっけ?」
チャミ「うん。覚えててくれたんだ、ありがと。でそっちは…キャミーとレモラ…でよかったっけ?」
キャミー「そうでーす」
レモラ「どうも」
チャミ「いやー落ち込んでるみたいだねえ」
チャミとか言う子は私に声をかけてきた。
レモラ「はは…まあ…色々ありまして…」
私はまだ落ち込みながらも、平静を装って言った。
チャミ「でも、面白かったよ?それに、しっかりとした自己紹介だったと思うし」
レモラ「そ、そう…ありがと」
チャミ「これから2年。よろしく、お願いします」
…!!
レモラ「…」
キャミー「どうしたの?レモラ?」
レモラ「あ、はい、よろしく…」
握手を交わす。
キャミー「この後は確か…体力測定だよね」
レモラ「そう。運動場に向かうそうよ」
外には、グラウンドが広がっていた。
キャミー「自信ないなー…」
レモラ「気にせずに、適当にやれるだけやれ」
キャミー「てきと―すぎだよ」
レモラ「いいじゃない。体力測定なんかどーでも」
そうこういいながら運動場へ。
教官「人数を確認します」
教官「ひとり、ふたり、さんにん…」
教官「…」
教官「31人!」
教官「…二人、足りんやんけ!」
…。
アルフ「おい、いないのってあいつらじゃね―のか?」
アレク「そうだ、あの男とあの女…」