3日目-12 戦闘実習11-閃光弾
時間は、ほんの一瞬。
パール「それ―――――――!!」
足の中に忍ばせていた閃光弾が、放たれた。
クレア「きゃっ!!眩しっ!!」
動揺してクレアは手を離す。
パール「チャンスっ!」
と、クレアの胸を狙うパール…だが。
カズ「甘いな」
カズの手が、パールのボタンを押す方が、少し早かった。
パール「えーっ!?」
4班最後の一人も、こうして力尽きた。
パール「なんで?眩しくて見えないはずなのに!!くやし―――!!」
カズ「見えなくても気配ぐらいわかるよ。残念だったな」
4班、失格!残り5班!
その光で、レモラ・ジェーン双方がひるんだ。
が、わたしレモラにとっては、これほどの好機もない。
私はとっさに後ろに跳び、そのままピッティを連れて全速力で駆けた。
ジェーン「逃げるな!!」
だが、ジェーンの方も、もう無理に追うほどの気力もない。
ジェーン「き――――――っ!!最悪最悪最悪!きえー!」
ジェーンはちょっとアレになっている。
ピース「…はぁ…先行き不安ですねえ…」
ジェーン「全くよ。
まごう事なきララバイにさすがのトリュフもトレビア―ンって感じね」
ピース「………………」(は?)
ジェーン「…?どうしたの?」
ピース「…い、いえ…」
内心、「はあ?」と思いながらもピースはジェーンの後を追う。




