3日目-07 戦闘実習6 第二戦
その頃、リアン達。
リアン「うーん、何とかして強くなる方法は無いものか…」
ローザ「体に赤ペンキを塗る」
リアン「通常の3倍?」
ローザ「通常の3倍」
リアン「でもシャアしか操れなくなるぞ」
ローザ「それもそうだね…」
ケイ「…真面目に考えましょ―よ」
ローザ「ドーピング」
リアン「検査に引っかかるぞ」
ローザ「うーん…」
ローザ「大地のパワーを吸収する」
リアン「それいいな」
ケイ「…何がいいの?」
そう言うとリアンは地に手をかざし、叫んだ。
リアン「大地よ、オラに力を分けてくれ!」
ケイ「大声出したらばれるよっ!」
ローザ「つーか、もうばれてるかな?」
ケイト「へっ?」
チャミ「見つけたっ!覚悟!ケイちゃんケイト君それとローザちゃんチェックちゃんにリアン君!」
リアン「僕が最後ですかい」
チャミ「後ろにいるからねっ!」
カール「行くぞ!」
少々高い場所から、カールが飛び降りてくる。
チェック「あっ…」
リアン「逃げるぞっ!」
リアンはチェックを連れて走り出す。
ケイ、ケイト、ローザの3人も同様に走り出す。
サラ「そうはいきません」
先回り…されていた。
しかも彼女は木の上から、正確にこちらを狙っていたのだ。
サラ「まさかせんせーと一番最初に合間見えることになるとは思ってもいませんでした。覚悟!」
サラは自前の模造拳銃に手をかけようとする。が、
ローザ「返事は語尾にいかをつけるいか!わかったかいか?」
サラ「…へっ?」
ローザ「わ…わかりましたいか…」
ローザは声真似をした!
サラ「っ…!」
ローザ「隙あり」
ローザはポケットからすこんぶを取り出すと、サラめがけて…投げた。
すこんぶがボタンに命中。
サラ「…なっ」
サラはそのまま固まってしまった。
ローザ「君の敗北は朝の時点で決まっていたのだよ。甘い」
ケイ「やるー」
カール「逃がさんぞ!」
だが、後ろの連中も追いついてきていた。
リアン「仕方ない、やるか…」
立ち止まり、相手方の方を振り向く。
リアン「おまえら3人ぐらい、おれ一人で10分でチンだ!!」
チャミ「それ、充分の間違いよね」
ケイト「10分って、長っ」
リアン「細かいことはいい!
さあいけっ、チェック!やってしまえ!」
…。
チェック「えーっ!?話が違うじゃないですか!」
チャミ「…一人でやるんじゃなかったの?」
リアン「チェック、いきま~す!」
カール「なにっ!?」
カールに向かって真正面から突撃する。
カール「ちっ…だが1対1なら、負けん!」
カールは構えを取る…
そこで、180度方向転換する。
腹につけてあるボタンはこの向きなら相手には死角である。
リアン「うらぁぁっ!」
カール「なっ、なにっ!?」
ローザ「いっけーっ!」
すかさず、ローザが俺を突き飛ばす。
そのまま、俺は背中からカールに突っ込んだ。
カール「うわああああぁぁっ!!」
どさーっ!!
カールもろとも倒れこむ。
そこで俺はすかさず頭を後ろに振った。
がん。
カール「ぐ…無念…」
頭突きがヒット!
即座に振り返り、カールの胸のボタンを…押す。
リアン「勝利!」
チャミ「なっ…」
クラット「うそぉ…」
ローザ「そして、残り二人は」
チャミ「!?いつの間に?」
ローザ「さよなら。忘れないよ」
ぽん。
ぽん。
リアン「よし、終わり…と」
カール「くそっ…完敗だ」
リアン「かんぱーい!」
ローザ「乾杯」
こん。
(グラスをあわせる真似をする)
チャミ「はぁ~ぁ、もうちょっといけると思ったんだけどな…」
サラ「…運悪すぎ」
3班、失格!残り6班!




