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Last Message  作者: びゅー
2日目
32/60

2日目-10 クラブ見学

キャミー「レモラ~♪

ってなんか、すごく疲れてない??」

レモラ「神経がすり減ってすり減って泣けてきちゃうのよぉ」

ローザ「誰のせいでこんなことに…」

レモラ「うん、原因は二人いるんだよ」

ローザ「ヘンゼルとグレーテルの二人だね!!」

レモラ「そう、私の目の前にいるあなたと、もう一人…」

リアン「つまり、ヘン&グレーだな!!」

レモラ「そう、こいつら」

キャミー「…大変だね」

レモラ「ところで、なんか用事?」

キャミー「うん、クラブ見に行かない?」

レモラ「クラブ?この学校クラブあるの??」

キャミー「うん、私演劇部入ろうと思ってるの」

レモラ「行く行く!

…はっ」

二つ、目を輝かせている物体がいることに気付く。

リアン「それは楽しそうで」

ローザ「ごじゃりますなぁ」

レモラ「キャミー、合図をしたらすごい速さで走るわよ、いい?」

キャミー「へ?」

レモラ「はい!」

キャミー「ちょ、ちょっとー!!」

リアン「逃げられると思うなよ!!」


レモラ「ふぅ」

キャミー「疲れたよー…」

レモラ「でもね、よく考えて。

あいつらと見学にいったが最後、もうそれは悲惨な結果が見えているわ」

キャミー「そうかな?

私的には面白い二人だと思うけどな」

レモラ「それは実害を受けていないから言えるセリフよ」

キャミー「レモラと比べたらずっとましだと思う」

キャミー「ていうかローザちゃんチョーかわいい」

キャミー「…」

レモラ「でぇぇー!!

キャミー増えてるー!!」

まさか…

リアン「キャミーではなく、リアンでしたー!!」

ローザ「そして、ローザでしたー!!」

変装をといて、二人が現れる。

レモラ「ぬわああああああああ」

リアン「嬉しそうで何よりだ」

ローザ「レモラ、これは運命なんだよ。

私たちは、謎の糸で結ばれているんだよ」

レモラ「………」

リアン「放心状態だな」

キャミー「人に変装しないでよ」

リアン「何を言う。演劇の練習だ」

レモラ「まさか、あんたらも入るつもり?」

リアン「いや、めんどくさい」

レモラ「ほっ」

リアン「なにを安心している」

レモラ「しまった、よく考えたら演劇に出払ってくれた方が平和だったのに。

…いやいや、でもキャミーを巻き込むわけには…」

ローザ「何をぶつぶつ言ってるのさ」

リアン「レモラの友情パワーぶつけて爆発って感じだな」

レモラ「ぶつけるな。もひとつおまけに爆発させるな」


レモラ「面白そうな部活があるわよ。入ってみたら?」

リアン「レモラは入るの?」

レモラ「私のことはどうでもいいじゃない」

リアン「やだよ。おれ、レモラの入るクラブに入る」

ローザ「わたしも」

レモラ「ついてこないでよ!」

リアン「3人で一つって、約束したじゃないか!」

レモラ「してない」

キャミー「レモラは入らないの?」

レモラ「入りたいんだけどさあ」

ローザ「まぁ、レモラという存在自体がクラブみたいなもんだから」

リアン「レモラ部!いいこと言うな」

レモラ「何するクラブよ」

リアン「そりゃ、レモラで遊ぶクラブに決まってるだろ」

キャミー「なるほど」

レモラ「納得するな、そこ」

こんなのが次々増えてみろ。

わたしは不登校になる。

そうしたらレモラ部崩壊だ。

ローザ「大丈夫だよ。お見舞い持っていくからね」

レモラ「家まで来ないで。頼むから」


レモラ「…」

リアン「結局見てるだけなんだな。良かったのか?」

レモラ「だれのせいでこうなったとおもってるんだ」

リアン「いや、普通に行けばいいと思うが」

レモラ「あんたらにキャミーを巻き込みたくないのよ」

ローザ「またまたー。私たちとずっと一緒にいたいくせにぃ」

レモラ「そりゃまたご都合のいい解釈で何よりですね」

ローザ「褒められちゃった」

レモラ「皮肉だよ」

ローザ「皮肉気味に褒められちった。えへへ」

レモラ「褒めてないんだよ」

ローザ「都合のいい解釈をしておけばいいんだよ。

これでお互いウインウインの関係さ。

やったねレモラちゃん。これからもよろしくね★」

レモラ「あーやだやだ」

キャミー「お待たせ」

リアン「どうだった?」

キャミー「うん、楽しそうな人たち。

でも、練習しんどいかもだからしばらく遊べなくなるかもね」

レモラ「頑張ってね」

キャミー「ありがとう。

なんだかんだで楽しそうだから、大丈夫だよね、レモラ」

レモラ「楽しくない」

リアン「ま、ツンデレだからね、この人」

キャミー「よく分かってるね」

レモラ「デレてない」

ローザ「まぁ、いちいち突っ込んでくれるのは助かる」

レモラ「もっと感謝しなさい」

リアン「図に乗らないでください」

ローザ「そうだよ。そんなレモラに乗ろう」

がしっ。

意外と軽いが、やはり同年代に乗られると体に来る。

レモラ「乗るな!」

ローザ「いや、わたしは充分乗れるよ?」

レモラ「そういう問題じゃない」

キャミー「ローザちゃん、確かにすごい小柄だもんね。

身長何センチぐらい?」

ローザ「80センチぐらいかな」

レモラ「小さすぎるだろ」

ローザ「リトルオブリトルだもんね」

レモラ「オブつければそれっぽくなると思わないでよ。

小さいの小さいってまったく意味分からないからね」

リアン「平和だな」

レモラ「わたしは平和かと言われたら若干疑問なんだけど」

リアン「じゃあ戦争してればいいさ」

レモラ「喧嘩吹っかけてくるのはそっちだと思うんだけど」

リアン「そりゃぁ言いがかりだ」

ローザ「いいか、言いがかりはいい具合に胃がもたれるぞ」

キャミー「早口言葉的な?」

ローザ「即興だけど、案外簡単に言えそうだね」

リアン「おれも思いついた。

にツッコミみツッコミしツッコミいつツッコミ」

レモラ「突っ込んでるだけじゃない」

リアン「同級生の女の子の行動を見ていて思いつきました」

キャミー「にツッコミみツッコミしツッコミいつツッコミ」

レモラ「言わんでいいから」

キャミー「早口言葉は演劇の練習で重要だからね。セリフをはっきり言えるようにするため」

リアン「目標は声優だな」

キャミー「うーん、将来は決めてないけど、そうなれればいいな」

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