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Last Message  作者: びゅー
1日目
18/60

1日目-17 アセロラドリンク


リアン「ローザ!!

…ちなみに、これはアセロラドリンクっていうんだ」

ローザ「いや、それはさっき聞いたよ」

リアン「ぷはー、まずい、もう1杯!」

ローザ「いや、それもさっき聞いたよ」

リアン「なんだと?…じゃあ言うがな、

アセロラばっかり飲んでたら体に悪いんだぞ!!」

ローザ「私に言われても。

飲んでるのはきみじゃないか」

リアン「仕方ないだろ話題がないんだから。アセロラで食いつなぐぞ」

ローザ「話題がないからって…。まあいいけど。

アセロラ好きなの?」

リアン「なんて質問をするんだ!」

ローザ「だ、ダメなの?」

リアン「好きで飲んでるんじゃねえんだよ!」

ローザ「じゃ、なんで飲んでるの?」

リアン「知るか!」

ローザ「いや、キレられても困るけど」

リアン「まったく、人の苦労も知らないで好き勝手なことを」

ローザ「どんな苦労してるのさ」

リアン「朝から晩まで身を粉にして働いて…」

ローザ「…」

リアン「へとへとになって帰ってきたのに、

やっと得られた飲み物はアセロラドリンク!

アセロラドリンクだぞ!このつらさがわかるか!?」

ローザ「べつに働いてないよね。

それにやっと得られたとか言ってるけど自分で選んだんでしょ」

リアン「だけど、アセロラドリンク以外飲みたくなる時もあるだろ!」

ローザ「飲めばいいと思うよ」

リアン「でもアセロラドリンクにしたんだよ!

そういう自分の決断を大事にしたい年頃なんだよ!」

ローザ「そりゃよかったね」

適当に答えられる。

リアン「そもそもなんでおれはアセロラドリンクなんか飲んでるんだ!?」

ローザ「そんなことまじめに聞かれても困るよ。知らないよ」

リアン「まぁいいや、アセロラドリンク飲んでから考えよう」

ローザ「おかしくない?アセロラドリンク飲んでから

自分がアセロラドリンク飲む理由考えるっておかしくない??」

リアン「アセロラドリンクアセロラドリンクうっせえなぁ」

ローザ「そっちだよ」

ごくごく。

リアン「うわあああ!アセロラドリンクがなくなった!

おい、どうしてくれるんだよ」

ローザ「知らないよ。いつかはなくなるでしょそりゃ」

リアン「おれのアセロラドリンクを返せよ!」

ローザ「いや、自分で飲んだんでしょ」

リアン「ああ、なんということだ、

ついにアセロラドリンクまでもを失ってしまった…」

ローザ「ほかに何を失ったのさ」

リアン「愛と、自由」

ローザ「重いな」

リアン「でも…でも…

愛がなくたって、

自由がなくたって、

アセロラドリンクさえあればおれはそれでよかったのに!」

ローザ「…いや、ダメでしょ。

アセロラドリンクだけで、何ができる」

リアン「そんなのやってみなければわからないだろ!」

ローザ「じゃ、やってみれば?」

リアン「やってみたってわからないだろ!」

ローザ「わからないんかい」

リアン「そんなもの、わかるわけないだろ。

アセオラドリンクは、深いんだぞ」

ローザ「ちょっと噛んだね」

リアン「言いにくいんだから仕方ないだろ!

まったく、誰だよ、アセロラドリンクなんて考えたやつ」

ローザ「だから知らないよ。

ググれば?」

リアン「やだよ、そんなめんどいこと。

それにどうでもいいし」

ローザ「自分で言っておいてその態度はないと思う」

リアン「おまえのそんなところがアセロラドリンクなんだよ!」

ローザ「意味が分からない」

リアン「飲めばわかる」

ローザ「もう入ってないじゃん」

リアン「心で飲め」

ローザ「ごくごくごく。無理」

リアン「早いな!」

ローザ「わたしあきらめが悪い女だけど、これはない」

リアン「どうして諦めるんだよ!

諦めたらそこでアセロラドリンクだよ」

ローザ「アセロラドリンクを飲むのをあきらめたのにアセロラドリンク?

意味が分からない」

リアン「諦めなくてもアセロラドリンクだけどね」

ローザ「いいかげんアセロラドリンクから離れたら?」

リアン「おれからアセロラドリンクをとってみ?何が残る?」(ドヤァ)

ローザ「そんな顔されても困るよ。知らないよ」

リアン「このアセロラドリンクがなくなる時、私の命も尽きるのね」

ローザ「もうないじゃん」

リアン「オーマイガー!」

ローザ「はぁー」

とか何とかくだらないことをやっているうちに、射撃練習所に着いた。


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