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はじまり
1.
とある神様が世界を創りました。
数々の神様で創った世界は、悲しいことが絶えることがない世界でした。
小さな悲しみさえ嫌になった一人の神様は誰もが幸せになれるようにと、この世界を創りました。
神様の力は弱く創れたのは小さな小さな世界ですが、皆が幸せな世界です。
神様は願いました。
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とある少年は、皆の笑顔が好きでした。
皆が幸せなのが少年の幸せでした。
少年は不幸を受け付けない身体でした。
そのためか、少年の不幸は周囲の人に向かいました。
皆優しい人達でした。些細な不幸さえ笑って胸を張って生きていました。いつも少年へ向かなくて良かったと、笑って。
少年は泣きながらも笑顔が絶えないとても優しい子でした。
ある日少年が起きると、誰もいませんでした。
何もありませんでした。
天災によりすべての人、物が消えていました。
少年は運良く生きていました。
これで何度目でしょう。
少年は願いました。
『皆が幸せに暮らせる世界を』
『皆が幸せに暮らせる世界を』
『創りたい』
『護りたい』
二人の願いが重なりました。