アニメみたいな展開
ある日会社の面接を受けていた中村翔は、いきなり異世界に飛ばされた。
能力は『テレパシー』。戦闘系能力じゃないことに愕然とする。
悩んでもしょうがないとパイプ椅子を武器に戦います!
仲間の 喋るドードー、トカゲと一緒に異世界を生き延びます!
「おーい、誰かいませんかー」片っ端から声をあげていろんな所を駆け回る。
ヤバイ、いる気配も無いわ。諦めかけながら果実で昼食を済ませ、(種は持っておく)
「ハアッ、その果実をくださ」バタリ。突然どこからともなく現れた少年が言った。
おいおい、アニメみたいな展開始まったじゃん!(興奮)
俺の詰んでる能力関係なく!
少年はあまりにも痩せ細っていたので、飲み水と果実を与え、日陰に寝かす。
うーん と声をあげて少年が起きた。
「気がついたか?」
「うっ…僕はこの近くの村長です。助けていただきありがとうございます…」
おおっ、ついに人間の村はっけーん!しかも村長きたー!
慌ててドードーとトカゲを呼び、紹介する。
少年の名前は晶馬といった。
「僕の能力は『瞬時移動』です。今から村へお連れ致します。」
ふわりと浮くような独特な感覚の後、俺たちは村に着いた。
そこは村というにはあまりにも酷い場所だった。
住居だという建物は不潔な崩れかけたプレハブ小屋も同然。
村人という村人は痩せ細っている。1人の恰幅の良い男が走ってきた。
「相談役の吉村礼です。能力は『飢餓回避』です。なにも食べなくても生きていけるんです」
と言って俯いた。自分だけ元気なのが悲しいんだろう。
ってかこの村の人々の能力はチートじゃね?
『瞬時移動』だの『飢餓回避』だのずるすぎだろ!
俺なんか『テレパシー』だぜ?詰んでるじゃねえか。でもまあいいや。
みなさん俺の家に案内しよう。村人の数は10人ほどだから大丈夫だろう。
そして村人と共に俺の家へと『瞬時移動』した。
読んでくださりありがとうございまーす!