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踊れ我が眷属

ある日会社の面接を受けていた中村翔は、いきなり異世界に飛ばされた。

能力は『テレパシー』。戦闘系能力じゃないことに愕然とする。

しかし悩んでもしょうがないとパイプ椅子を武器に戦います!

仲間の 喋るドードー、トカゲと一緒に異世界を生き延びます!

うーん、このスライムが俺のペットか…

いやまあ、確かに異世界転生ものだと美少女出て来て魔物に懐かれて一緒に冒険的な流れだけどさ、

今の現状は少し頭のおかしいドードーとトカゲがいるだけで美少女なんか出てくる気配も無いし、

ペットは雑魚キャラ代名詞のゴブリンに次ぐスライムだしなあ…

思考の迷宮に陥りながら俺は考えた。

フッと笑いながらスライムの方を向くと、そこにはスライムはいなかった。

代わりにパイプ椅子が2つ。一個増えている。

そのうち1つの椅子がガタガタと動き出し、俺の方にすり寄って来た。

そして本性を現した。ボフンと音がしてスライムに。

な、何い!?変身しただと…

「すごいじゃないか!変身できるなんて!」

即ペット決定である。名前はスム。「スライム」の最初と最後の文字をとった。

我ながらこの上なく安易なネーミング。

スムはぴょんと飛び上がり、俺の肩に乗った。

そして俺はドードーに聞きたいことがあった。

「ドードー、【楽園】には一年でどれくらいの人間が来るんだ?」

2人だけじゃあまりにも心もとない。せめて同族が1人ぐらい欲しい。

「えーと、あれがああでこれがこうでかくかくしかじかの…」

と計算を始めた。数分後答えが返ってきた。

「2日に1人の割合で来るぞ。人間という種族はな。」

マジかよそれ!じゃあ、もしかしたらこの森に人間がいるかもしれないってことじゃねえか!

「わしらにも同族はたくさんおるぞ。」というと2人がこう叫んだ。

「「踊れ我が眷属!」」

するとドッドッドドと音が聞こえ、大量のドードーとトカゲがやってきた。

しかしやってきたトカゲは4足歩行で、ドードーは帽子をかぶっていない。

「わしらは『不死』の能力で理性を手に入れたんじゃ。」

「俺がかぶってる帽子も実は体の一部なんだぜ?」

2人が解説してくれた。

しばらくすると何もしないままトカゲとドードーは帰っていった。

「えっ、あいつら何もしないのか?」

「言ったじゃろ、わしらにも戦闘能力はない。」

「あれはただの脅し。何かするのか?と相手を怯ませるだけ。数の暴力だぜ!(暴力一切使ってない)」

やっぱり2人はポンコツだった。トホホ。

明日は人間を探しに行こう。













読んでくださりありがとうございまーす!

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