真の最終話 作者、長いあとがきを書いてみる
本日は二話同時投稿です
真の最終話の前に普通の最終話があるので、そちらをまずご確認ください
まあ、そんなわけで終わりました。
小説というのはいろんな書き方がありましてね。
まず初めに面白そうなネタを見つけてから、話を組み方法。
世界観を考えてから、話を組む方法。
キャラを作ってから、話を組む方法。
やりたい展開をやるために、話を組む方法。
があると思っています。
他にもあるかもしれませんが。
私は基本、世界観とネタが優先でキャラは後からなのですが
今回は「勇者と聖女の娘……だと思ったら魔王と聖女の娘だった」という、キャラと展開が先行して作られました。
最初はTSだったり、エロゲ世界に転生したりと、いろいろなパターンがあったのですが……
最終的にこういう形に纏まりました。
つまり作者的にはもうやりたいことの殆どはやり尽したので……
続きを書く気がない、的な?
というかそもそも続きそのものを用意してはいないのです。
一応作者の中には漠然とした続きはありますし、設定だけはありますが……
明確な物語としては浮かび上がらない。
まあそもそも「勇者と聖女の娘……だと思ったら魔王と聖女の娘だった」を書くためだけのストーリーだったので、許して頂きたい。
ただ一応、未回収の伏線そのものを放置するのもあれなので
解説していきたいと思います
ついでに今後の展開へのちょっとしたネタバレみたいなものも書いておきます
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サリエル・ド・ヴァロワ
タイトルの救世の勇者とは彼女のこと。
天翼族、巨人族、不死族、吸魂族。四種族の血を色濃く受け継ぐ。
また理力、魔力は共に歴代最強と言われた聖女と魔王の三倍以上である。
ちなみに顔は聖女似なのだが、それ以外は割と魔王似なので総合的には魔王の血が濃い。
胸が大きいのは魔王の母方の血。カミラ公爵と同じ巨乳遺伝子を持っています。
性格は快活、朗らか……ただシリアスになると一気に頭をクールダウンさせることができる。
そしてかなり合理的な性格。
恨みを捨て去ることができる人物。
才能という面では作中最強クラス。
そしてもしこの物語が続けば、おそらく作中ではぶっちぎりの最強キャラになったであろう。
多分だが……母親と父親の意志を継ぎ、世界平和のために奔走することになる。
最終的には魔王兼聖女兼勇者及びヴァロア王国女王に即位し、女神界魔神界を同君連合によって結び付けることとなる。
そんなサリエルの横にはきっと、右側には七騎士、左側には七選侯がずらりと並んでいるのだろう。
両親の人望はしっかりとサリエルに受け継がれている。
胸が熱くなる。
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アニエル・ド・ヴァロワ
サリエルの母親。
天翼族と巨人族のハーフ。
歴代最強の聖女と謳われた女性。
性格はかなりの天然、但し頭は悪くない。
そして究極的な善人。善人過ぎて誰も理解できないし、本人も他者を本当の意味で理解できていない。
アニエルからすれば復讐など、何の意味のない行為。実際、アニエル自身も親しい友人を殺されたりしているが、それについて復讐をしようと思ったことは一度もなかったりする。
その辺りは体を無理矢理要求したアレクサンダーをすぐに許しているところからも伺える。
根本的に人を憎むという機能を持っていない人。
だからこそ、人を憎む人の気持ちが根本的に理解できない。
だからアレクシオスとは最後の最後まで分かり合えなかった。
そこのところが分かり合えていたら、アレクシオスと結婚しただろう。
彼女にとって最大の不幸は、唯一の理解者が敵方にいたことである。
ちなみにアニエルが理想とするのは現在のEUみたいな形の平和なので……
実はアニエルの方がかなり現実的だったりします。
まずは経済的な利権を擦り合わせよう、と言っていますしね
アレクサンダーからは「お前のやり方は慎重過ぎすぎてダメ」と批判されていて、本人も少し自覚している。
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アレクサンダー・フォン・リウドルフィング
サリエルの実の父親。
不死族と吸魂族のハーフ。
歴代最強の魔王と謳われた存在。
性格は合理的であり、冷戦沈着。頭もかなり良い。そして生真面目。
そして一見残忍……に見えるが、実のところ根はかなり良い人である。
嫌いな言葉は復讐。何故なら合理的ではないから。
尚、アニエルに体を要求したことに対して彼自身はさほど罪悪感を抱いていない。彼の言い分は「他人に対して恨みを捨てろというからには、別にこれくらいはどうでも良いよな?」ということ。そして実際アニエルも「まあ、許してやるわ」となっている。
多分、立場が逆だったとしても二人の関係や気持ちは変わらない。
彼自身も人を憎んだことがないので、人を憎む人間の気持ちが理解できない。
だからこそ、彼は自分の父親と心の底からは分かり合えなかった。
彼にとっての最大の不幸は、唯一の理解者が敵方にいたことである。
一見アニエルより現実主義者のようだが、武力統一を掲げている辺りかなりの夢想家。
現実主義者の皮を被った理想主義者です。
アニエルからは「あなたのやり方は冒険し過ぎて現実的ではない」と批判されていて、本人も少し自覚している。
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アレクシオス
勇者。サリエルの育ての父親。
何だかんだで超良い奴である。
初恋の相手を寝取った、自分の父親の仇の男の娘を育てるなんて普通の奴にはできない。
良い人。超良い人。
多分最後の方では引退するか、死んでしまうのではないだろうか……
年が年だしね
その時に「救世の神剣」はサリエルに引き継がれるだろう。
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ニコラス
賢者。アレクシオスの親友兼ライバル。
アニエルを魔王に取られたことで良くも悪くも絆が深まったりしている。
もうお前はアレクシオスと結婚すれば良いんじゃないだろうか?
ちなみに童貞。アニエルに捧げるつもりだった。
こんな良い奴と結婚しないアニエルは見る目がない。
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神具について
神具は世界に三つしか存在しない、特殊な武器
この世界に存在する宝具は全て、神具の劣化コピーである。
神具は高度な知性を有しており、それは人間と同等以上。
尚、三つの神具は全て……
同時使用を前提とする。
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魔神の指輪
世界に三つしか存在しない神具の一つ。
魔王を選定する力を持つ。
その能力は単純明快で、莫大な魔力を純粋なエネルギーに変換すること。
通常の場合はエネルギーに変換する時に大きなロスが生まれるが、魔神の指輪は九割以上をそのまま返還できる。
故に使用者は莫大な魔力を有していることが望ましい。
神具の中では一番最初に作られた長男。
性格はお調子者で、飄々としている。可愛い女の子が好きだが、何故か彼が選ぶ使い手は殆ど男である。
見た目は金髪碧眼ショタ。これはアレクサンダーの幼少期を模している。
また歴代の使用者の戦闘技術を蓄積し、それを次世代に伝えるという役割も持つ。
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女神の首飾り
世界に三つしか存在しない神具の一つ。
聖女を選定する力を持つ。
その能力は……指輪の理力版。理力をエネルギーに変換する。
故に使用者は莫大な理力を有していることが望ましい。
神具の中では二番目に作られた長女。
性格はアニエル以上の天然であり、能天気。のほほーんとしている。
あのアニエルに心配されたほどである。
見た目は銀髪銀眼ロリ。これはアニエルの幼少期を模している。
また歴代の使用者の戦闘技術を蓄積し、それを次世代に伝えるという役割も持つ。
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救世の神剣
世界に三つしか存在しない神具の一つ。
莫大なエネルギーを有しており、切れ味も鋭い。
ただただ単純に『世界最強の武器』であり、それ以上でもそれ以下でもない。
ただし『世界最強の武器』としての性能を引き出すには使用者に双方の実力がなければならない。
相応の理力、魔力、そして剣技の腕前である。
アレクシオスは歴代の使い手の中でもっともその性能を引き出していたと言えるが……
それでも二割程度である。
神具の中では三番目に作られた次女。
性格は極めて真面目。兄と姉が適当な性格だからだろう。
アレクシオスは一週間に一度くらいの頻度で夢の中で説教を受けている。
見た目は黒髪黒目ロリ。これはアレクシオスをTSさせてロリにした姿。
また歴代の使用者の戦闘技術を蓄積し、それを次世代に伝えるという役割も持つ。
最初に書いた通り、これら三つの神具は同時使用を前提としている。
より正確に言えば、どうやって『救世の神剣』を使いこなすか、全てはその一点にある。
必要なのは莫大な魔力、理力。さらに優れた技量。
頑強な肉体。そして燃費の悪さを補うために……魔力と理力を回復させる能力である。
そしてそれらすべては天翼族、巨人族、不死族、吸魂族の特性を最大限に組み合わせることでカバーできてしまう。
後は女神の首飾り、魔神の指輪で力をエネルギーに変換し、さらに三神具が蓄積してきた戦闘技術を引き継げば……
『救世の神剣』を百パーセント使いこなせる、最強の騎士が生まれるという寸法である。
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魔女
今のところ、作中で名前が挙がっている魔女はマリベル、シオン、そしてジャンヌ方伯の三人。
というわけでその三人について説明しようと思います。
あ、一応胸糞注意と言っておきますね。
まず魔女とは何ぞや……
ということですが。
マリベルが説明した通り、『死神』によって蘇らせられて、霊力をその身にまとって戦う存在です。
魔女になる条件は死です。
ただし普通の死ではありません。
絶望、苦痛、屈辱、憎悪、嫉妬……
ありとあらゆる負の感情を溜めこんで上で死ぬと魔女になります。
つまり不幸であれば不幸であるほど、そして不幸である前が幸福であるほど、そして性格が悪ければ悪いほどより魔女になりやすく、かつ強力な魔女になります。
そしてそれら負の感情や死因が関係した能力を身につけます。
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マリベル・カペー・ド・オルデール
死亡時の年齢……十四歳
能力……自分が経験した拷問器具、処刑具を召喚する
死因……火炙り刑による窒息死
生涯
八百年前、ヴァロワ王国の前進であるカペー王国に生まれる。
父親は第一王子であり、既に公爵の地位を得ていた。
最初は家族に囲まれ幸せに暮らしており……本来ならばカペー王国の王女として、幸せな生涯を贈っただろう。
が、彼女の人生は十二歳の時に急変する。
第二王子が国王を殺し、王に即位したのである。
そして教会と共謀し、自分の兄であるマリベルの父親とその家族に様々な罪を擦り付けた。
そのうちの一つがマリベルに対する「魔女疑惑」、つまり悪魔と姦淫したという冤罪。
そういうわけでマリベルは捕らえられ、ありとあらゆる拷問で自白を強要される。
ちなみにこの時、散々輪姦されてたりします。
しかしそれでも耐え続け、二年間自白をしなかった。
結局困った国王と教会は「面倒くさいから燃やせ、ファイヤー!!」という短絡的思考で火炙りに処した。
結果、マリベルは強い憎しみを抱き「アイルビーバック」と言いながら死んだのである。
そして数年後、アイルビーバックしてきた。
何だかんだで国王のやり方に不満を抱いていた貴族は大勢いたため、マリベルはそれらを糾合。
反乱軍を率いて、国王と教皇を殺すに至る。
ちなみにこの時、徹底的に国王と教皇、そしてマリベルを拷問した関係者は非常に残忍な方法で殺されている。
その後、右腕だったカペー家分家の貴族であるヴァロワ家の人間に「お前が王になれ」と王位を押し付けた。後にヴァロワ革命と呼ばれる事件。
そんなわけで実は血筋的に王になるべきなのはマリベルさん。だからヴァロワ王家は絶対にマリベルさんにだけは頭が上がらない。正当性が無いから。
その後は故郷であるオルデールの土地で学園経営に勤しみ、楽しく暮らしている……
と言いたいのだが、実のところ精神的な傷は治っていない。
まず男性恐怖症を発症しているため、男性に触れられない。作中でもアレクシオス含め、男性と触れ合った描写は無かったはずである。
次に精神安定のために髑髏が必要。ちなみにこの髑髏はマリベルさんを拷問した異端審問官でマリベルさんの初めての人である。精神的に不安定になるとこの髑髏に触って「あいつは殺したから大丈夫!」と自分に言い聞かせていたりする。
まあきっとサリエルちゃんが何とかしてくれるさ(適当)。
余談だがマリベルさんが戦闘時にマイクロビキニになるのは、本気を出すと全身から炎が噴き出るからである。服は邪魔になるので、耐火性のマイクロビキニだけを着てバトルする。
この時にマリベルさんは魔女の中では最強クラスかもしれない。
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シオン・フェルディーナ
死亡時の年齢……十八歳
能力……自分が罹った、または服毒したことがある病気、猛毒を操る
死因……梅毒を中心とする病気やアヘンなどの麻薬の過剰摂取による毒物蓄積、それによる内臓壊死。
生涯
二百年ほど前、魔神界で生まれる。
不死族の普通に平凡な家庭に生まれ、本来ならば普通に平凡に生きただろうが……
まあ案の定転落する。
九歳の頃に両親が死んだのである。
結果、彼女は親戚の家に預けられ……虐待を受ける。
この時養父から性的虐待を受け、処女を散らしている。
まあそれでも一応育てて貰ったのだが……十二歳の時に養父の実の娘さんが非常に重い病を患う。
その治療費確保のためにシオンは娼館に売り払われることになる。
娼館にもピンからキリまであるが、シオンが売り払われた先はかなり劣悪な場所で……
地獄のような日々を送ることになる。
この時逃亡を防ぐため、及びそういうプレイのためにアヘンや大麻その他諸々の麻薬を摂取させられ、中毒になる。
また梅毒を中心とする性病を併発することになる。
彼女にとって不幸だったのは不死族であったことで、その再生能力により妙に長生きしてしまった。
結果、十八歳になるまで「使われる」ことになる。
十八歳の時には梅毒も末期症状で、路地裏にポイ捨てされる。
飢え、寒さ、麻薬の中毒症状、少しづつ死に近づいていくことへの苦痛と恐怖に絶望し……
必死に路地裏を這い、助けを求めようとして表通りに出たシオンが見たものは……
「かつて自分の売り払った養父とその娘、そしてその夫……と娘と夫が幸せそうに抱えている赤子」という夢にまで見た、幸せな家族の姿だったとか。
この時シオンの脳内には「私ばかり不幸なのは理不尽で、おかしい。他の人間も私と同じ程度に不幸になるべきだ。世界中の人間が不幸になれば、相対的に私は不幸ではなくなる」とかいう思考回路が形成された。
まあそれで死んじゃったんだけど、やっぱり転生を果たした。
その後シオンは養父とその娘とその家族を梅毒にさせたり麻薬中毒にさせたりして徹底邸に追い詰めて殺し、さらに自分を働かせた娼館、仲介業者の奴隷商人、取り敢えず目についた幸せそうな人間を殺し続けた。
そうやって暴れていたところ、丁度魔神界を偵察中だったマリベルさんとばったり出会い、戦闘に。
マリベルさんに敗北し「私より強い……という事は私より不幸なんだ!!」となり、以後マリベルさんに子犬のようについていくようになった。
とまあ、かなりメンヘラな人なのだが物語開始時にはかなり丸くなっている。
というのはアニエルによって、精神的に救済されたから。
シオンにとってアニエルは恩人であり、そしてサリエルは恩人の娘なのである。
現在は過去の精神的傷はかなり癒えており、マリベルに隠れて婚活に勤しんでいる。
「やっぱり赤ちゃん欲しいですよね!」とのことである。
ニコラスを筆おろししてやってくれ。
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ジャンヌ方伯
死亡時の年齢……二十歳前半
能力……自分が経験した拷問器具、処刑具を召喚する
死因……溺死
生涯
もうジャンヌという名前でお察しだが、モデルはジャンヌ・ダルクであり……サリエルを今代聖女とするならば、先々代聖女に当たる人物。
アニエルが登場するまでは歴代最強の聖女であり、先天性理力超過剰体質の持ち主。
マリベルの教え子の一人であり、在学中はアニエルやサリエルと同様に元気に学園を破壊していた。
その後、マリベルと共に魔神族と戦う。
女神族の英雄だが……魔神族に討ち取られ戦死する。
……
というのが表向きの歴史である。
実際は討ち取られたわけではなく、捕まっている。
捕まった際に手足を削ぎ落とされ戦えなくなったため、女神の首飾りから「うーん、これは聖女じゃないw」という判定を受け、聖女としての力も失った。
その後は……まあマリベルとほぼ同様で、魔神族に拷問された末に処刑される。
処刑方法はあの有名な「水に沈めて浮かんだら魔女。沈んだままだったら魔女じゃないけど悪い奴だったから死んで当然」という刑罰。
手足が削がれていたので、当然浮かぶことはできずに死んだ。
さて……実は女神族側でも救出計画があったのだが……もう聖女じゃない奴を救出するために犠牲を出すわけにもいかないということで、頓挫している。
マリベルは必死に救出するように訴えかけるが……聞き入れて貰えなかった。
まあ、多分マリベルが「じゃあ私一人でも行くわ!」となれば女神族全体が動いた可能性もあるのだが……前述した通りマリベルはトラウマを抱えているため、また同じような目に遭うことを恐れて行動できなかった。
ジャンヌはそれを酷く恨んでいるのである。
最初は魔神族、女神族双方を恨んでいたが……魔王アレクサンダーに説得される形で七選侯入りをした。
魔女になった段階で失った手足も戻っていて、女神の首飾りがないとはいえその莫大な理力は健在。そして今は霊力も身に着けている……ということもあり、魔神族側では魔王に次ぐ実力者であった。
女神族からすれば悪夢である。
ちなみにアレクシオスたちが大公と戦っている最中に、マリベルはジャンヌと戦っていた。
双方実力が拮抗していたのでマリベルは助けに戻れなかったのである。
そんなジャンヌが二番目に憎んでいるのは次世代の聖女であったアニエル、そしてその子供のサリエルであり……
近い内に襲撃してくる予定。
ちなみにその後サリエルに倒され、デレる。
サリエルに理力過剰体質の克服方法を教えてくれるキャラ。
まあ他にも、死因が虐めによるリンチで特技が内臓潰しな見た目十歳、シオンの婚活仲間の魔女が登場予定だったのだが……
ここでは割愛する。
ちなみに魔女全体の特徴として、ブラックジョークを好むというものがある。
どんな魔女も自分や相手の死因や過去をネタにしたブラックジョークを言う。
作中でもマリベルさんとシオンさんはブラックジョークを連発している。
二人の過去を知っているアレクシオスやニコラスからすると、笑えば良いのか悲しめばいいのか分からないので、二人は止めて欲しいと思っている。
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七選侯
フリードリヒ大公
魔王の父親、サリエルの祖父に当たる人物。
魔王側では魔王、ジャンヌの次に強い。
ただ割と感情的な人物であり、魔王及び七選侯からの信頼はイマイチだったりする。
但し、家族への愛情は本物。
感情的なのもそれだけ息子と妻を愛していたからに他ならない。
サリエルちゃんのハートをキャッチしたシーンはある意味、最高のギャグである。
復讐という大好きな息子が最も嫌いな行為を行おうとした結果、大好きな息子の娘を殺しかけているのだから。
ちなみにこの後の展開なのだが、無事にサリエルに許してもらえる。
この時サリエルに「おじいちゃん」と言われて、喜びのあまり全ての心臓が一時的に止まり、死にかける。
アレクシオスとはやはり仲が悪いが……
サリエルがピンチになった時は煽り合いながらも、協力して戦ったりする。
二人が背中を合わせて戦うシーンはきっと盛り上がるに違いない。
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カミラ公爵
魔王の従兄。
つまりサリエルにとっては従妹伯母に当たる。
おっぱいが大きい。
それはサリエルにもしっかりと受け継がれている。
魔王からは妹のように扱われていたため、何だかんだでサリエルに対しても好印象。
サリエルに対し「サキュバスの体質の克服方法」を伝授したり、男の口説き方を教えたりする。
お願いだからニコラスの筆おろしをしてやって欲しい。
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ルイス侯爵
七選侯の一人。
現在では七選侯の代表格を務める。
幼少期に魔王に命を救われたことがあり、以来魔王原理主義者である。
それゆえにサリエル好き好き人間になる。
七選侯の生き残りの中では一番最初にサリエルに忠誠を誓う。
というか、もし最終話の続きを書くとしたら十話以内に再登場してサリエルに対して臣下の礼を取るだろう。
それくらい行動が早い。
サリエルからはかなり頼りにされる。
ちなみにシャルロッテの育ての親でもあり、彼女の父親とは親友だった。
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その他
シャルロット/シャルロッテ
今更だが、女神族側はフランス語。魔族側はドイツ語である。
そんなわけでシャルロットではなく、シャルロッテが彼女の出生地的には正しい。
物語で語られているとおり、エルザース=ロトリゲン城伯の娘であり、そして魔神族と女神族のハーフである。
混血であることにコンプレックスがあるからか、魔神族への帰属意識が他の魔神族よりも高い。
まあ、純潔よりもハーフだったり帰化した外国人の方が保守的になることは割とよくあることである。
実力は高いが……
サリエルに煽られて暴走したのを見れば分かる通り、メンタルが豆腐。
密偵生活はさぞや辛かったに違いない。
その反動からか、この後かなりの天然ボケキャラと化してしまう。
ちなみに王竜との戦闘時にやたらと謝ってたのは、実力を隠していて……
本気出していなかったからである。
ちなみにサリエルとカリーヌとの友情だが、安心して欲しい。
割とすぐに仲直りする。
後にサリエルから『強欲』を下賜され、正式に新たな七選侯となる。
サリエルの左腕的人物……になる予定。
親友のサリエル、カリーヌが巨乳なのに自分だけ貧乳であることを酷く気にしている。
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カリーヌ
この後シャルロッテとぎくしゃくするが、サリエルの取り成しによって再び親友に戻る。
サリエル、シャルロッテとの実力の差を気にし……鍛錬の結果、二人に追いつく。
サリエルは元からボケキャラだが、シャルロッテまでボケに回ってしまった結果……
一人で二人のツッコミをしなければならなくなる。
かなりの苦労人。
ちなみに巨乳。
サリエルよりも乳が大きい。
後にサリエルから『節制』を下賜さて、新たな七騎士となる。
サリエルの右腕的人物……になる予定。
ちなみに何度か留年仕掛けてしまうが、サリエルとシャルロッテによって何とか赤点だけは回避し続ける。
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ジャン
見事に良いところがない。
しかもファーストキスがアレクシオス。
可愛そうなくらい不遇な奴。
この後サリエルへの真実の愛に目覚め、正式にアレクシオスから鍛えて貰う。
何だかんだで強キャラへと変貌する。
だがしかし、悲しきかな……
鈍感系ヒロインのサリエルにその思いは伝わらない。
果たして彼の恋は実るのか、それは作者にも分からない。
後にアレクシオス引退(または死亡?)後に、サリエルから『勇気』の理力を下賜される。
救世の剣はサリエルの物だが、アレクシオスの後継者は彼だ。
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というわけで大体は網羅したはずである。
続きを書けないことに関しては誠に申し訳ないが、取り敢えずこれで許してほしい。
だって満足しちゃったんだもの……
まあ、伏線の張り方とか、いろいろ作者的には糧になったと思ってます。
ただ、設定そのものはかなり気に入っているのでこれを流用して新たな新作を書くことはあるかもしれない。
「寝取られ勇者によるほのぼの子育て記」なんて、面白そうだと思ってる。
正直、学園モノよりは勇者がサリエルを赤ちゃんの頃から子育てする日常系の方が面白いのではないかと思っていた。
何で俺がこれを育てなければならないんだと文句を言いながらおしめを買えるアレクシオス。
少しづつ初恋の相手に似てきて、悶えるアレクシオス。
だけど憎い奴にも似てるので、やっぱり悶えるアレクシオス。
本当はこの辺りの描写もしたかった。
だがそれだと「実は魔王の娘だったんだ」がやれなかったので……
この作品を書くに至ったのだが。
設定を流用した場合は、多分世界観や人物関係は殆ど変わらないのではないだろうか。
もしこの設定を流用して新作を書くことがあったら、追って連絡するので……
興味があるならばブクマをそのままにして欲しいなあと思ったりしています。
そういうわけで次回作でお会いできればと思っています。
個人的にはそろそろTS転生か女主人公が書きたい。
もう男主人公は書きたくない。




