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あの後暫くしてからフォリナとギノが去った後、ラルクは自身の背後でニコニコと笑顔を浮かべるフェリナを振り返ってこんなことを尋ねた。
「なぁ、フェリナちゃん。なんでフェリナちゃんはギノが護衛がよかったんや?」
すると、その問い掛けに対してフェリナは「うーん……」と言った後にこんなことを口にした。
「あのね、私にとってフォリナは昔は大嫌いな姉だったけど今は本当に大好きで大事なたった一人の姉なの。だから何処の馬の骨かも分からない人には勿論知ってる人にも渡したくない。……それで私の記憶が正しかったら、ギノって前に私とレインが誘拐されそうになった時にフォリナの事を横抱きにしてた人でしょ?それで何となくフォリナに懐いてる気がしたから今の内にでも引き離せればなぁって思っただけ」
トントンと机に肘を付きながら机の表面を指で叩きつつ溜息を吐く彼女。
ラルクはそんな彼女を見ながらふと先程の事を聞いてとある事を考えた。
そして、彼は迷うこと無くそのとある事を彼女へ尋ねてみることにした。
「でもギノがフェリナちゃんの護衛になったらフォリナちゃんの護衛は俺になる。それはええん?」
その瞬間、つい先程まで机をコツコツと指を叩きながら座っていた彼女が「ふふっ」と笑ったかと思うとラルクに向けて冷たい視線を送りながらこう断言した。
「そんな訳ないに決まってるじゃん。でも、私から見てラルクかギノだったらどちらかと言えばまだラルクの方がまだ完全にフォリナに気を許してないかなって思っただけ」
ラルクはそう言い終えるなり自身から視線を外して鼻を鳴らしたフォリナに対して「怖い子やな~」と口にしながらも頭の中では『ただまあ確かに俺自身まだ完璧にフォリナちゃんを信用してるかって言われたら完璧ではないしこの子の言ってることは合っとる』と呟く。
そして、ニコニコと作り笑いを浮かべるラルクに再び視線を戻したフェリナは無表情から一変して可愛らしい笑顔を浮かべたかと思うと「まあ、フォリナが駄目って言ったしこれ以上ギノに関しては我儘を言うつもりはないけど何かあったら直ぐにでも貴方も含めて父様にクビにして貰うからよろしく!」と言った。
この際にラルクは自身の目の前で可愛らしい笑みを浮かべて首を傾ける少女に対して『えげつない子を主人にしてもたなぁ……』と口元を引き攣らせながら「なら良かった!」の彼女の言葉に『やっぱりフォリナちゃんが良かった……』と思いながら溜息を吐いた。




