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第2話 魔法使いとテレポーテーション

読んでいただきありがとうございます

目を覚ますとルークは辺りを見回す


そこは薄汚れた狭い所で、扉には鉄格子がかかっていて窓はとても高い位置にあり、そこから差し込む光は僅かであるにもかかわらず常備されている証明ははとてもつたなく、常に薄暗い部屋であった。


そう、ここは牢獄もといルークの自部屋である。

母様が夢に出てきてくれた、嬉しさが溢れる。

しかし、気絶前の"義父"の言葉を思い出す、憎悪が込み上げてくるのを抑えながら

薄い毛布をひるがえし、ルークはお腹をさする。


あれっ、痛みがない。メイドさんの誰かが治療してくれたのかな


ふと家を追い出される時間のことを思い出し壊れかけてある時計を見つめる


もう夕方6時か、荷物早くまとめないと


すると先程夢で母様が読み聞かせかけてくれた本のことを思い出す


あの本どんな内容だったっけ…


ルークの所持していた多くのものは既に多く没収されてしまっていたのだ。

さっきの本もその1つである


もう一度、読んでみたかったな


そんなことを考えていると、突然鉄格子の鍵が開けられ兵士の1人が入ってくる


「ルークよ、時間が変更され今もう出立するとご命令が入った。今からお前を裏門まで連れていく」

「え、でもまだ荷物が…」

「お前に、まとめるような荷物がまだ残っているのか?」


兵士は兜で表情は見えないが、嘲笑うかのようにそう言い放った


「…はい」

確かにその通りだった。今から自分は郊外に置いだされるのだ。魔物も住む郊外に行くということは遠回しの死の宣告と同じだ。


荷物をまとめて何が変わるだろうか、

諦めがついたルークは大人しく兵士に連れられ裏門までついていく。


裏門に着くと母様が生きていらっしゃった頃から今まで色々と世話をしてくれたメイドのヤビィと裏門警備の兵士2人、最近入った新人の魔法使いが待っていた


「ルーク様、どうかお元気で」


ヤビィは涙ながらにそういってくる、日頃無表情の彼女がここまで感情を表してくれてことは一度もなかった。


「おい、時間だ。」


兵士がそういうと、後ろから魔法使いが前に出てきた

「えー、今からルーク様…ルークくんを郊外に転移させます。知っての通り、転移魔法は通常数百メートルほどしか転移できません。しかし、ランダム転移を使うことにより、数キロから数十キロという範囲に対象者を飛ばせます。しかし、その名の通りランダムなのでどのような場所に飛ばされるかは私にもわかりません。えー、説明は以上です。できるだけ安全なところに転移することを心から祈っております」


魔法使いは準備しておいたセリフをやる気がなく告げるとさっそく魔法の準備を始める


「えー、ではこの魔法陣の真ん中に入ってください、線を消すと効果がでないので踏まないように」


ルークは言われるまま魔法陣の真ん中に入る。


「あー、ごほんっごほんっ。では行きます。」


すると、今までやる気のない声でのったりとした口調だった魔法使いの口調が急に変わった


「"空間と時間よ。空間を歪め点と点で繋いで我に従い転移したまえ、超上位転移魔法テレポーテーション"!」

いつ入ったのだろうか、魔法使いはルークと同じ魔法陣の中に入っていた。


詠唱の途中から兵士が異変に気付き魔法陣に剣を抜いて近づく、ところが見えない壁に跳ね返されたように兵士達は大きく後ろに吹き飛ばされ気絶していた


視界が変わる直前、城壁の上からだろうか、ルークの目に止まらぬ速さで2つの物体が足元にに投げられた。

魔法使いはニヤリと笑いその方向を見上げる。


ルークには眩しくて微かにしか見えなかったが、その物体を投げた人物はこちらを見下げたまま立っていた。


魔法陣の輝きがまし、急に視界が暗転した


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