第1章 〜初めての魔法〜
「そうじゃ!お主がすぐに魔力切れを起こしてぶっ倒れない様少し多めにしておいたからの!使い方を間違えると爆発するが頑張るんじゃぞ!達者でのー」
「ちょ!?最後にすごい爆弾発言してませんかっ!?ってうわぁー!!!」
目の前が眩しくなり何も見えなくなった後
少しずつ目の前が見え始めたが
空の上だ…
いや俺は今地面に向けて真っ直ぐに…落ちている…
って落ちてる!?
「まったまった!流石に死ぬ!この高さじゃ余裕で死ぬ!何もしてないのにまた死ぬのか!?」
どんどん地面が近付いていき
もう諦め、目を閉じた。
地面へとぶつかる衝撃がない…
恐る恐る目を開けるとそこは森の中であった
気のせいか自分の身長が縮んだ様に思える。
立っても地面が近い…
どうやら俺は10歳ぐらいの小学生になってしまった様だ。
転生したのだから当たり前か。
この場所がどこなのか調べようと木を登ろうとする
ジャンプをしてみると2mは余裕で飛んだ…
身体能力馬鹿みたいに高くなってる…ってゆうか身体能力ですむのか?
木のてっぺんへと登り周りを見てみると少し離れたところに家が見つかった。
この世界には魔物も出るそうで森の中だからなるべく地面につかない様木の上を飛んで家の方に向かった
「体が軽すぎる、こりゃとんでもなくあの2人に鍛えられたのだな…鍛えられたからこうなったで済むレベルじゃないが異世界だしまぁいっか」
そう独り言を言っていると
飛び乗った枝が折れて俺の体は垂直に降下を始めた
「やっべ!流石にこの高さでも死ね…いや大丈夫かもな」
と体制を立て直し足から着地する様にしてみたが…
バキッ
ものの見事に足は折れた。
「いってー…流石にあの高さはダメか…うーん、5階建のビルよりも上だなあれ…いやよく生きてたとゆうべきか…」
明らかに20m以上はあろう高さから落ちて骨折だけなら大したことないか?
そうだ、魔法が使えるんだし回復魔法で治すか
「ヒール!……ヒーリング!……癒しをっ!……
何も起こらないな」
そういえば死ぬ前に読んだ本は体に流れる魔力を感じてから魔法使えるようになってたな
とりあえず目を閉じて集中してみた
「うおっ、たしかになんか流れてる!いや流れてるってゆうか、虫が体中を這ってる様で気持ち悪い…」
流石に気持ち悪すぎたので集中をやめる
だが魔力らしきものはしっかりとあるんだろうとわかった
「あとは属性毎に魔力の色が違うんだっけ?
火なら赤、水なら青かな?聖属性は光属性?黄色とか白かな?
黄色は雷っぽいし、白で考えてみるか!」
ちょうどさっきまで居たところが真っ白にだったので白はすぐに想像できた
「後は呪文か…傷とか治すのってヒールとかそうゆう風な感じだよなー、よくRPGゲームとかはそうゆう呪文だったし、試して見るか!
ヒール!…だめか…
もう一度イメージしなおすか!」
手を患部へとあてて白い物が手のひらに集まり、傷がみるみるなおる様子をイメージした
すると手のひらから小さな光が発生し擦り傷などはみるみると治った!
だが骨自体は治っていない
「うーん、最下級呪文だったのかな?てか詠唱とかしてないんだが…呪文叫びたいのに!
とりあえず今のでいいのかな?」
今のと同じように足に手を当てて完全にもと通りになるようイメージしてみた
すると
ブワァーとゆう音とともに手のひらから大きい光が発生し足は完全に治った
「もしかしてこの世界の魔法は詠唱とか無いのか?イメージしてみれば出来るのかもしれないな!物は試しだ!」
と手のひらに赤い魔力が集まって火の玉になるようイメージすると、完成した。自分の体と同じぐらいの大きな火の玉だ。
「でか!ここら辺が燃えちまうわ!」
すぐに足の裏から魔力を流して地面に穴を開けるようイメージをして見ると大きな穴が空いた
その中へ火の玉を落とし
今度は手から水をだして火を消した
その穴をもう一度足の裏から魔力が出ていくようイメージし塞いでおいた
「たしかに魔力量が多くて色んな事がでかいな…
もう少し細かい操作が出来るようになるまで火は禁止だな。」
この世界の魔法属性には
火、水、草、土、雷、闇、聖、無と8属性存在する
無属性の魔力はこの世界の住民全てが持っているがそれを使える人は少なく
無属性の存在を知るものは一握りとされている
「無属性魔法なら転移魔法とか、空間魔法が対象だし、特に使えるようになっておかないとだよな。でも無属性って何色だ?無だから無色なのか?無色をイメージするって難しくないか…いや、待てよ、無色透明なら…」
と考え抜いた結果
手を前に出して丸を作った。
その丸い場所にとりあえず魔力を流してみる
その空間を自分の吐く息で埋めるように
すると手の間になにかを感じたので先ほど目指していた家を想像してみる
そしてその小さな丸を大きくするイメージを持つ。
その結果目の前に家が見えた
どうやら俺が想像した丸のところが家の場所へと繋がったらしい
「ん?これで成功か?もう一度やってみるか」
今度は手を使わずに目の前に箱があるのをイメージして息を吹きかけるよう魔力を流し込む
「箱をイメージしたら異空間の収納ボックス見たいのが出来たな…この中にとりあえず枝を入れてみるか…」
とぷん。
とゆう感じに空間に斑紋が広がり、枝は見えなくなった
水の中に枝を落としたようだ
「この中から出すには枝を想像すればいいのかな?」
枝を想像してみると
勝手にその空間から枝が出てきた。
「空間魔法成功か…箱をイメージすれば空間魔法、丸をイメージすれば転移魔法か。まぁ丸をイメージしたのは楕円形の空間に飛び込んだら違う場所でした
みたいに想像したから丸で出来たのかな…もしかして!?」
とふと思ったのでドアを想像してさっきと同じように家をイメージする。
…ドアでも出来たようだ…
「これは…やめておこう。神様にやられる…
形は何であれ、イメージする者によって変わるのか…
箱をイメージしたから収納ボックスになって、家をイメージしたから転移魔法になったのか
魔法についてもわかってきたしそろそろ目的地のあの家に行くか」
そう言って目の前に楕円形の空間を作り出し
一瞬で家へと転移した。