第1章 〜出会い、そして転生〜
目の前は真っ暗だが、意識は回復した
何も見えない、何も触れない
やっぱり死んだのか…
ただ死ぬのは悲しいな、あの本も途中だったし…
転生か…どうせこのまま死ぬのなら神様のご意向で異世界転生してみたいな
「最初からそのつもりじゃよ?」
どこからか声が聞こえたその瞬間
目の前が晴れていく、そして眩しすぎるぐらいに真っ白な世界へと変貌する。
「だ、誰ですか!?俺はやっぱり死んだんですか?」
返事は…無い…
とりあえず歩いてみる。
すると真っ白すぎて分からなかったがここは真っ白の壁に囲まれた部屋の様だった
その中心にこれまた真っ白なボタンがある
「押さないとおこだぞっ♡」
…なんか変な張り紙があるが無視しよう…
見なかったことに…
「えー!なんで押さないのー!早く押してよー!」
「バカっ!バレちゃうでしょ!?」
「ほっほっほ、もう見つかってしまったじゃろ」
と声が聞こえた方を向いてみると壁しかなかったが明らかに変だったので触ってみるとその壁は簡単に崩れ落ちた。
お爺さんとちっちゃい子がが二人そこにはいた。
「「うわっバレたっ!」」
「じゃから言ったろー?初めから普通に会ってやろうと」
「えーそれじゃーつまらないじゃーん!」
「そうです!この天界には娯楽が無いのです!」
「それなら…ホイッと、どうじゃ?コタツじゃ」
「みかんも欲しいよじっちゃん!」
「お茶もあればなお良いと思います、お爺様。」
「ほっほっほ、いいじゃろう。」
と3人はコタツに入ってぬくぬくし始めた…
「あのう…」
「お?なんじゃ!早くコタツに入らんかい!」
「あ、はい…」
仕方なく入る事にした。
「さて、お主は現世で滅多刺しにされて手足はバラバラにされてもうそれは酷い殺され方をしたわけじゃ」
「え、バラバラにもされたんですか?」
「そうじゃ、しかしその後犯人も一緒に死んだのじゃよ。自殺するように…」
「はぁ…そうなんですか」
「そして問題が発生したのじゃ。」
「問題ですか?」
「そうじゃ、その犯人の女性の魂はここ、天界に来ておらん。」
「え、女性だったんですか!?」
「なんじゃ?あんな膨よかな胸を鷲掴みにしとったのに分からなかったのか?」
「鷲掴みにしてたんですか!?うわぁなんとゆう惜しいことを…」
「それはそれは大層なものを持っていたと思うのじゃよ……
とまぁそれはさておき、魂は異世界へと転生されているのじゃ。悪魔の王サタンによっての…
そこで急遽この二人、コヨリとサヨリに来てもらったのじゃ。一応二人は女神じゃからの?」
「一応ってなんなのだー!」
「一応は酷いです。」
え、この子供にしか見えない子らが?
「そうじゃ、その通りじゃ」
「心読めるんですか!?」
「神じゃからの。常識は通用せんぞ」
「なるほど…」
「でお主にはしてもらいたいことがある!
異世界へ行ってその女性、詩織を探し出して場合によっては始末してくれ。それが終わったら好きな様に暮らすが良い」
「え、詩織?」
「お主の元カノじゃな。」
「詩織が何故?」
「それは分からんが、会えばきっと教えてくれるじゃろう。しかし詩織はもはやサタンの眷属。一筋縄ではいかないじゃろう。そこでじゃ、すぐに死んでしまっては意味がない。
異世界には魔法とゆうものが存在している。使い方は分からんがのぉ…その辺はどうにかしてくれ。適正もあるらしいからお主はとりあえず全属性とこの二人の力を使って基本的な身体能力の向上を図ってもらう。コヨリ、サヨリ、よいか?」
「任せて!」
「任せてください!」
「そうじゃなぁ、特殊能力は全耐性向上と魔力回復量向上でも付けるかの!それ以外は生きていく上で会得してくれ」
「は、はぁ…わかりました。」
「ではコヨリ、サヨリ、頼んだぞ」
そして2人は俺に手をかざして力を込めた
これで身体能力が上がるのか?
と思ったがそんな事はなく、目の前に剣が出てきた。
「よっし!これから24時間ウチらとガチバトルだ!」
と、発し地獄の1日が始まったのである。
……
そうして無事?生き残った俺はやっと転生するのであった。