表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
宇枝悠の異世界漫遊記  作者: U-1
第1章 異世界漂流編
55/70

第55話 ???の戦い~VSバフォメット~

ようやく久々の更新!

「――――――――――――――aaaaaAAAAAAAAAAAAAAAAA‼‼」


放たれた咆哮が衝撃波を生み、周囲の物を吹き飛ばす。

壁や天井は罅割れ軋み、床に散らばっていた瓦礫は弾丸の雨となり、魔族へ襲い掛かる。

腕を交差させて顔を覆い、攻撃を凌ぐ。

サクラはその魔族のすぐ後ろに位置していた為、辛くも被害を逃れた。


「・・・・・・何ナノダ、アレハ!?」


その姿は既に人でなく、1匹の紅黒い獣。

唸り声を上げる獣は、不意に左手を伸ばす。

するとその紅黒い腕がゴムの様に伸び、床に落ちた自身の斬り飛ばされた左腕を掴み、伸びた腕が縮んで本体へと引き寄せられる。

手で掴んだ左腕が、まるで手の中に呑み込まれるようにズブズブと吸い込まれ、バチンッと、伸びた腕は元の獣のような腕へと戻った。

紅黒い鎧はうっすらと透けて、呑み込まれた左腕は溶けるような音を発しながら、元の位置に接続されて、完全にくっ付いたのが見えた。


「回復・・・イヤ、再生・・・・・・?」


切断された腕が瞬時に元通り。

回復のレベルを超えた現象。

瀕死の男の身に何が起きたのか全く理解出来ない魔族だったが、一つ気が付いたことがある。


「コノ魔力ノ気配・・・マサカ・・・・・・・・・・・・同族ナノカ!?」


何故人間が自分と同じ魔族の気配を漂わせているのかは不明だが、異常な事が起きているのは確かだ。


「・・・・・・危険ダ」


魔族と同じ魔力を発する男。

この男を生かしておけば、今後自分達の前に立ちはだかる厄介な存在になるかもしれない。


「今、消サナケレバ・・・・・・!」


目の前の男に関して何も知らないが、視界に入れるだけで背筋が凍り、危機感が募る。

早くその命を絶たなければ、狩られるのは――――――――――自分だ。


「カアァッ‼‼」


口内に集束させた魔力を瞬時に吐き出し、一条の閃光が口から放たれる。

人の胴体ほどの太さの有る光線が直進して男を襲う。

だが――――――――――


「――――――aaaAAAAAa・・・・・・」


ガバッと大きく口を開け、迫るその光線を呑飲み込んだ。


「何ッ!?」


驚愕する魔族に反応する事もなく、男は飲み込んだ魔力光線を吸収し、体内に取り込む。

瞬間、男の魔力量が跳ね上がり、強烈な威圧感が魔族を襲う。

魔族の身体に威圧感が圧し掛かるが、構わず足を強く踏み込み男目掛けて飛び駆ける。

翼を大きくはためかせて加速する魔族だが、左翼が千切れた片翼飛行な為ボディバランスが崩れてふらつく。

思わず落ちそうになり舌打ちしつつ、堪えて男を仕留めようと飛び続ける。

直ぐに男の命を絶たねば、自らの身に良からぬ事が起きる衝動に駆られる魔族。


そしてそれは、現実となった。


男を視界に入れる魔族だったが、一瞬で男がその場から消失する。

消えたことに気が付いた時には、右腕が熱くなっていた。

赤い血が噴水の様に肩から噴き出したの同時に、激痛が襲い掛かる。

右腕が肩からゴッソリと引き千切られたかのような跡を残して、魔族は痛みから漏れそうになる悲鳴を押し殺しながら振り返る。


一瞬で消えた男が、自身の右腕を口に銜えながら背後に立っていた。


獲物を口にした肉食獣の様な笑みを浮かべて、男は口に銜える右腕を噛み潰し、口に取り込み、咀嚼する。

グチャグチャと潰れた肉の音を立てながら口を動かし、そしてゴクンと右腕を飲み込んだ。

すると再び、男の魔力量と威圧感が上昇した。

それも先程よりも更に高い上昇値を感じさせる。

威圧感に圧し掛かる重圧は身体を重くし、自由に動くことを阻害する。


「何ナノダ・・・・・・」


魔力を喰らい、更には自身の腕をも喰らい力を上げる男に、魔族は声を震わせ、


「何ナノダ・・・・・・オ前ハアアアアアアァァァァァァァァァァーッ‼」


全身から溢れ出る冷や汗と恐怖心を薙ぎ払う様に咆哮し、魔族は再び男に飛び掛かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ