表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
宇枝悠の異世界漫遊記  作者: U-1
第1章 異世界漂流編
34/70

第34話 宇枝悠の属性

気を取り直して、授業を再開する。

オルトンさんは皆を視て周るからあまり1人に長く付いてはいられないのだが、また先程みたいな危険な魔法を使ってしまうかもしれないとの事で、なるべく俺を優先的に教えてくれるそうだ。

監視とも言うが。

サクラは離れて、チャックとモニカと共に練習している。

俺があっちに混ざるのはまだ早すぎるようだ。


「基本的に、魔法には純粋魔力である無属性の他に6種類の属性が存在する」


今日の授業の為に自宅から持ってきたらしい、両の拳を合わせた位の大きさの水晶を手に乗せ、オルトンさんが魔力を込める。

すると、水晶が輝き出した。

赤、青、緑、黄、白・・・5色か。


「コレは、自分がどの属性を持っているかを調べる水晶でな。水晶に魔力を流すと、自身の属性が分かるのじゃ」


色は赤色・青色・緑色・黄色・白色・黒色の6色。

其々、赤色は火、青色は水、緑色は風、黄色は地、白色は光、黒色は闇を表す。

つまり、オルトンさんは火・水・風・地・光の5つの属性を持っているという事なのだ。

さっきチャックとモニカが使ってた魔法も属性魔法なんだろう。


「属性魔法を使う方法は基本的に2つある。自分の魔力の性質を変化させる方法と、精霊の力を借りる方法じゃ」


精霊なんているのか。

流石ファンタジー世界だ。


「今回教えるのは、魔力の性質を変化させる方法じゃな」


純粋魔力はただのエネルギーだが、それを火や水などの属性に変質させる事が出来る。


「どうやればいいんですか?」

「自身の力で魔力を変化させる方法と、術式で変化させる方法じゃ」

「術式?」

「魔法陣とも言うな」


魔法陣か・・・そういや、魔法陣らしきものはまだ見てないな。

魔法といえば呪文や魔法陣が定番なのだが、まだ呪文も聞いたことが無い。


「呪文を唱えたりはしないんですか?」

「唱えん事は無いぞ。ただ、性質変化による属性魔法の詠唱は、先程の魔法の様にイメージを起こしやすくする為の面が強い。イメージと魔力が足りていれば、呪文が必要という事は無いのじゃ。まぁ、人間のイメージ力というのは酷く曖昧じゃからのぅ・・・強大な魔法程、より強いイメージと魔力が必要じゃから呪文を必要とするのう」


絶対必要なモノじゃないが、強い魔法程必要になるって事か。

あんまり長すぎると覚えきれないかも知れないから、必要ないならそれに越した事は無いが。

・・・・・・そーいや、魔法って地球に戻っても使えたりするんだろうか?


「今から悠殿の属性を調べる。流石に呪文を必要とするような魔法を、今日いきなり使えたりはせんじゃろう」


オルトンさんの口ぶりから察するに、菊之助さんも流石にいきなりそんな大魔法を使えたりはしなかったんだろう。

さっき魔法で大喧嘩したとか言ってたから、使えるようにはなったんだろうが。


「この水晶に魔力を込めればいい・・・まぁ、結果はやらなくても分かるかもしれぬが」

「? どういう事ですか?」

「いや、もしかしたら菊之助と同じやもしれぬと思ってな」


俺が菊之助さんと同じ属性を持ってるって事か。

同じ世界からきたという共通点はあるが、それだけで同じになったりするのか?

まぁ、いいか。取りあえず魔力を込めてみよう。

俺は水晶を受け取り、魔力を込める。

すると水晶が光り出して、


「・・・・・・何色だコレ?」


オルトンさんの5色よりも多いんだが、もしかして6色全部出てるんじゃないだろうか?


「やはりか。菊之助もそうじゃったしの」

「菊之助さんも?」

「うむ。奴の才能と思っとったが、悠殿も同じとなると日本人の特徴かもしれんな」


日本人、あるいは地球人の特徴か。


「全属性使えるって、やっぱ珍しいんですか?」

「基本的に1人1属性じゃからのう。2つ以上持つ者も多いが、4つ以上はそう多くない。ましてや全属性の使い手など悠殿を除けば、ワシは菊之助と昔話に出てくる勇者くらいしか知らぬよ」


そうか、やっぱ珍しいんだな。

俺と菊之助さんだけでなく、5つも使えるオルトンさんも。


「まぁ、多ければいいという訳でも無いんじゃがな」

「そうなんですか?」

「確かに使える属性が多ければ手札は増えるかもしれんが、人間の寿命など限られておる。それら全ての属性を極めるまでに鍛え上げる時間が無い。よっぽど魔法の才能に恵まれん限りはな」

「あー、そうか。使える属性が多いからって、魔法に適性があるかどうかは別の話になるのか・・・」

「そういうことじゃ。事実、菊之助も全属性が使えたが、その生涯で極めたと言える属性は3つだけ。他もそれなりに高いレベルじゃったが、苦手な属性もあったしのう」


成程。

あくまで全属性が使えるというだけで、その中でも得手不得手はあるんだな。

後は、魔法そのものを上手く使えるかどうかも。

使える属性の数が多くても、魔法の才能が無かったら意味がないか。


「さて、では魔力の性質を変える方法じゃが、コレもさっきまでと変わらん。大事なのはイメージじゃ」

「イメージ・・・やっぱそれが大事なんですね」

「うむ。魔法を扱う上で一番大事な事じゃからな」


オルトンさんが目の前で実演してみせてくれた。

オルトンさんが使える属性で、一番簡単な魔法。

火属性の【(ファイア)

水属性の【(ウォーター)

風属性の【(ウィンド)

地属性の【砂かけ(サンドオーバー)

光属性の【光球(ライト)

この5つだ。

(ファイア)】と【(ウォーター)】は、さっきチャックとモニカが使っているのを見たが、レベルが全く違った。

あの二人は掌からライター程度の火種や、玩具の水鉄砲程度の水量しか出せなかった。

だがオルトンさんは人間の胴体ほどの炎塊と、消防車が火消しに使うような量の水を噴き出した。

同じ最低ランクの初級魔法でも、練度が違うとこうも差があるのか。


「それじゃあ、やってみなさい」

「うーし!」


俺はさっきオルトンさんが使った魔法をイメージする。

魔力は充分、制御がまだ不安だが、その辺はイメージと言霊とやらでカバーしよう。

まずは火属性から順に試してみるか。


「【(ファイア)】‼」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ