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自称現実主義者の異世界トリップ  作者: GUOREN
自称現実主義者のプチ旅行
98/228

98.

「やっとピアちゃんにも俺の魅力が」

何だかわけの解らない事を言い出したぞ、この男。

予想していた反応と、少し違うのが不安だ。

「昨日会ったばかりですがね。それに魅力とかには興味ないです。貴方の名前と偽名にしか、関心ないですから」

本当に、それしか興味無いです。

残念ながら。

「ええ~、今までこんなに主張してたのに。俺お得だよ?」

いやいや、安くても高くてもただでも、手に入れるとか無いですから。

「今なら名前だけでなく、経歴・家族歴なんでも喋っちゃうよ?」

話すな、そんな物。

一体何を安売りし始めた、この男。

「簡単に開示されてしまう情報ほど、いらないものはありません」

それに、ただより怖い情報なんてないよ。

すぐ手に入るものって、大抵どうでもいいし利用したらしたで後始末が大変だし、全て込々で利用する分には一向に構わないんだけど、それを選別する為の情報収集って意外と面倒な事多いし、お金もかかるし、人手だっていつも足りないし、予算削られるし、争い起きるし、いつのまにか巻き込まれて何故か謝りに行かされるし。

何の話だっけ。

「それは、俺をじっくりまったり攻略したいという、意思表示なのかな?」

なぜそうなる。

いや、そこで顔近づけるな。

てか、近いわ!

頭の思考回路どうなってるよ、この男。

「私はあっさり迅速にサクッと、貴方の本名と偽名の名付け親だけを知りたいのですが?」

だから、近いって。

思わず顔が引きつる。

「つれないねぇ」

溜息をつかれた。

いや、私がつきたいよ。

「いやー、餌も場も無いですから、つれるわけがありませんよ」

いや、もう、まったく本当に。

「じゃあ、両方揃ったら、何でも言う事聞いてくれる?」

何でもって、子供かあんたは。

そんなに世の中甘くないよ。

「対価に見合いませんね」

全くね。

「1日だけピアちゃんの時間をちょうだいよ」

1日だ?

訓練あるから、まず物理的に時間取れないから。

「瞬き分にしかなりません」

「じゃあ半日」

それでも長い。

「ふた呼吸分だけだったらいいです」

「1ウェジェ」

まだまだ。

「回りくどいですね、何をさせたいのですか?場合によっては、息を止めるくらいは考えてもいいですよ?」

あ、これ、何だかいい考えかもしれない。

ふふふ。

「じ、情報は大事だよ?頷くまでは言えないな」

ちっ。

「どの口が言うんです。明かせないのなら乗れません。交渉は決裂です」

はい、茶番は終わり終わり。

「我慢しちゃって。両方、ほしいくせに」

なっ。

いちいち言い方が嫌らしい。

それにまた顔近い。

「ああ、判った。まったく、意外と頑固だね。餌と場の対価は昨日もらったから、いいよ。教えてあげる」

昨日?

「いや、癖になりそうだね」

わざと自分の唇に触れる、ヨモルォスカ。

「くっ、払いすぎた」

何か負けた。

てか、近いって。


一部読みづらい場所がありますが、仕様です。

琉生のストレスが心配

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