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自称現実主義者の異世界トリップ  作者: GUOREN
現実主義者(自称)の入団試験
34/228

34.

団長に当てていた、剣をしまうと団長と目があった。

無表情。

そ、そんなにきつく蹴ってないと思うんだけど、たぶん。

き、急所もわずかに外したし?恐らく。

い、痛かったのかな?

な、なんで立ち上がらないんだろう?

と、おろおろした所で、周囲の騒めきが耳に届く。

「16番やるな~」

「あぁ、もう駄目だ……」

「今季ってもしかして当たりじゃね?」

「借りた金、どうしよう」

「16番、俺はお前に人生を預けてたんだ」

「16番!16番!」

「中々面白い動きだったな~」

「おわた」

「彼女と会う約束だったの「あはは、ざまぁ」に……なんだと?てめぇ、やんのか、あぁ?」

「俺の給料の恨み」

「16番!よくやった16番!」

な、なんだろう……所々悲鳴が聞こえる。

全然関係ない所で、恨まれているような気がする。

と、途中棄権するべきだったかも?

自分の欲求満たしたいがために、最後まで試合をしてしまった。

悪目立ちしすぎた……

「おい、聞いているか?」

ぞくっ。

この美ボイスは、団長。

ソロっと見る。

「な、何でしょう」

「そろそろ、お前が戻らないと収拾がつかないんだが」

「とと、あ、手合わせありがとうございました」

そういって礼をする。

又驚かれてしまった。

あれ?

もしかして、礼の習慣がない?

良く解らないけど、まあいいか。

そして、ヴォイドの所に戻った。

戻ったら、何故か呆然としていたので、目の前で手を振ってみた。

それでもヴォイドは動かない。

体をゆすったら正気に戻った。

何か口を開こうとしていたが、コールされたので結局何も言わず中央へ進んで行った。

何か言いたそうだったが、何だったんだろう。

なんか、本当に変だなヴォイド。

何かあったのだろうか?

さっきの試合で財産すったとか?

賭けはいかんよ、うん。


団長とヴォイドが対峙する。

先にヴォイドが動く。

団長が、ヴォイドの剣を受け止めてしばらく動かない。

何か話してる。

何を言っているか判らない。

何だ?

と思っていると今度はこっちが話しかけられた。

「おい、16番」

振りかえると、偽13番がいた。

ああ、なんか嫌な予感がする。

私は、今ヴォイドの試合をみるので忙しい。

後にしてくんないかなぁ?

と思っても口にはしない。

「何でしょう?」

と口にすると、にやっと笑われた。

なななな何でしょう??

「お前強いな、16番」

これは、あれですか?

団長に絡む程のバトルジャンキーが、私に何かを期待していらっしゃる?

ジリッと後ろに下がろうとしたら、腕を掴まれた。

ひっ。

ああ、今私に味方はいない。

ヴォイド達の試合に皆夢中だし、知らない間に外出されてるし。

他国の人間で、身分高そうだから私この偽13番に何もできなさそうだし。


私のとれる行動は以下の3つ。

1.戦う

2.説得する

3.逃げる


どれも高度な技術がいりそうなものしか残っていませんが、先生!!

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