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自称現実主義者の異世界トリップ  作者: GUOREN
自称現実主義者、従騎士になる
226/228

226.

「クィリム、心配してくれてありがとう。襲われる状況とか正直考えたくもないけど、警戒は怠らないようにする。それに何より本当に自分の居場所はここなんだ。ここを追い出されば、きっと行き場を失うだろう。虫のいいお願いだとは思うけど、クィリム目をつむっていてほしい」

クィリムの心配は解る。

少しでも安心できる材料があれば伝えておきたい。

「安心材料になるかはわからないけど、実は城内に1部屋借りてるんだ。身仕度はそこで済ますことができるから、便所やお風呂問題はひとまず安心だと思う」

「え?そうなの?城に1部屋って……」

クィリムの言葉に頷く。

「それに先にも申しましたが、ルイ様には今後必ず護衛がつきます故、懸念されるような事態は起こらないと断言いたします」

ウェルフさんが援護してくれた。

思わず顔を見ると、にこりと微笑まれた。

うむ、見事な執事スマイル。

「うーん。それなら大丈夫、なのか?でも、皆が心配してることは覚えておいて」

「解った。心配かけるけど、今後ともよろしくお願いします」

クィリムにも頭を下げる。

そして改めて他のメンバーにも。

「あ、そうだ、ウィルにはさ、悪いんだけど、このまま黙っておこうか」

ジェイが提案する。

「いや、それはあまりにも不誠実な気がする」

ジェイの提案にすかさず私は反論した。

皆に知られたなら、ウィルにも知ってもらった方がいい。

「いや、その提案には賛成だ。知る人間は少ない方がいい」

リプファーグがジェイの言葉に賛成した。

「ウィルはきっと知っても、他の者に話したりはしないよ?」

騎士団に所属し続けることには反対しても、他人に話すような性格じゃない。

「あ、うん。レイの気持ちは解るんだけど、もう少し黙ったままの方がおもし……楽しいかなって」

「黙ったままにするなら、その話題は仕舞いにした方がいい。ケナンヴェマが来るぞ」

ユイクル教官の指摘通り程なくしてウィルが帰って来た。

「ウィル、医務室行ってくれてありがとう。私がいくべきだったんだろうけど」

「いや、問題ない。と言っても顎殴られて頭揺らされて気絶したように見えたから、冷やすものだけもらってきた。まだ気絶してるのか?」

「そんなに強くうったつもり無かったんだけど、まだ起きないね。それほど長く気絶しないはずなんだけど……」

「そうか。とりあえず顎冷やせばいいのか?」

「自分がやるよ。貸してもらっていい?」

「いや、俺がやっておく」

ニコリと微笑んでありがとうと伝えた。

ん……?

あれ?

動かないけどどうした?


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― 新着の感想 ―
[一言] なんかもう、復活に感無量……
[一言] 再開ありがとうございます。待ってました!
[良い点] うぁー!更新が!! ちょ、ちょっと最初から読み返してきます(動揺)
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