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自称現実主義者の異世界トリップ  作者: GUOREN
自称現実主義者のプチ旅行
108/228

108.

「あの、これ頼んでませんが」

「あちらの、お客様からです」

彼女の指し示す方を見ると、カウンターに座っている人物から挨拶された。

て、あれ?

何でここにいるわけ?

そこには、キースがいた。

「げっ」

げっ?

「おい、ジーマ。人の顔を見てそれはないだろう」

お酒の入っているっぽい、木のカップを持ちながらこちらに席を移してくるキース。

「キース、貴方は暇なんですか?一体何されてるんです?仕事はどうされたんですか」

概ね、ドミトリーと同意見です。

私も。

「お前と話してると、尋問されてる気がする」

キースが中身を一気に飲み干すのを見て、一気にのどが渇いてきた。

いいなぁ。

「してるんです、俺は。まさか1人とかは言わないですよね」

更にドミトリーが詰問する。

「いや、もう1人いる。街中彷徨ってると思うぞ今頃。ルイを探しに」

は?え?私?なんで?

「迎えに行くよう頼まれたんだよ、隊長に」

「副団長から?」

キースが頷く。

それはまた、何で?

既に団長の手が回ってるのに。

「それにしても、大変だったぞ。指定場所に行ったらもぬけの殻だわ、オークション場所に行ってもいないわ、探し出すのに時間食った」

「うん、何か団長の方も私を回収する為の業者を頼んでたみたいなので、それで入れ違いになったんじゃないかな?ダブルブッキング、みたいな?」

「回収業者?」

キースが聞いてくる。

「イジャ-フォの船です」

ドミトリーが代わりに答えてくれた。

「ああ、確かに回収業者だな。まぁ、俺達もイジャーフォの後を追ってきたから、ここにいる訳だが」

こちらをちらっと見て、にやりとする。

何よ。

「まぁ、俺の読みが当たったわけだ。ルイならうまい酒のある場所に来るって、昼からここにいて良かったよ。すれ違いにならなくて」

まて、昼からこの人飲んでたわけ?

なんてうらやましい。

ではなくて、私の待ち伏せ場所が酒場とか、それって終わってないか?

どれだけ飲んだくれだと思われてるんだ。

と、その通りなんだけど。

でも、最近飲んでないからね、あまり。

自分に言い訳しないと、禁断症状が。

「何気にキースって酷いよね」

と私が言うと、ドミトリーが同調をしてくれた。

「ああ、女性の心を判らなさすぎる時が、結構ある」

結構あるんだ。

「たまに吐く毒舌が、人の気持ちを抉ってる時があると、ジーマよ、そろそろ気づいてくれてもいい様な気がするが」

「俺は女性には優しい」

真顔で言うドミトリー。

本当か?おい。

「本当に優しい人間は、自分の口で決してそういう事は言わないものだ」

「むっつりスケベだもんね、ドミトリーって」

うんうんと頷き、私が同意する。

「いや、まて、あれは職務上必要な事で、不可抗力だったんだ。って前にも説明しただろう」

慌てて腰を浮かすドミトリー。

いけね、ついうっかり口を滑らしてしまった。

「ほほう、聞き捨てならんな。一体何をしてむっつりの称号を得たのか、さぁ話そうか」

キースが真顔でなんだか怖い。

「いい御身分ですね、キース。俺が散々街中走りまわってる時に、酒ばっか飲みやがって、いえ酒ばかり飲んで」

「お、戻ってきたな、どうだ見つからなかっただろう」

キースがニヤッと笑って声をかけて来た人物に向く。

「何が見つからなかっただろうですか、見つからないから困ってるのに」

私が振り返ると相手はかなり驚いていた。

「な?俺の言ったとおりだろ?酒のある所にア、ルイありって」


おい、そこ。

間違った私のイメージを周りに植え付けるのはやめて。

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