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生徒会副会長と副生徒会長

とか、と逃げを打っておいたので、誤用でない話も入れてよいだろうと。

というわけで、なんとなく気になっている話。

 学生ものなら、生徒会会長って出てくるものです。単独なら、成績優秀なスタイルの良いお姉さんタイプの女子生徒。そして、それが目つきの悪い男子生徒なら、大和撫子な生徒会副会長が付いてくると。

 さて、生徒会会長と、生徒会副会長はごく自然な対比。ただ、前者は「生徒会長」と呼ばれる事があります。その場合に、副会長は何と呼ぶべきか。多くは「副生徒会長」なんですが、果たしてこれが妥当かどうかについて、ぐだぐだと考えてみます。


 人を表すのに、その所属組織と、組織内での役職をペアにすることはよくあります。「生徒会」の「会長」もそうですし、会社とかだと例えば「人事部」の「部長」とかになりますね。

 そして、それがその組織の長の場合、「組織の識別子」「組織のクラス」+「組織のクラス」長という呼び方になり、組織のクラスが重なってしまいます。これを避けて、一方を省き「組織の識別子」「組織のクラス」長 という呼び方にしたのが「生徒会長」ということになるでしょう。人事部部長も同様に「人事部長」と呼ばれる事もあるでしょう。

 ただし、そのような「縮退」が行われるのは、役職が長の場合だけで、例えば生徒会書記は省略しようがありませんし、同じ会が続いたとしても、生徒会会計が生徒会計になることはもちろんありません。


 で、表題のようにこの縮退した形式と併用する副役職はどうなるか。もし、「生徒会長」が不可分一体な役職である、と考えるなら、副生徒会長が妥当でしょう。しかし、「生徒会長」「副生徒会長」「生徒会書記」「生徒会会計」という役職呼び方は、なんだか統一感に欠けます。

 人事部長の場合。果たしてこれが不可分一体な役職なのか。考えてみるに、これは「人事+部長」や「人事部+長」と考えることもできる気がします。前者は、人事を担当する部長であり、後者は人事部の長、ということです。これらの理解に基づけば、副役職は前者は人事副部長であり、後者は人事部副長となります。

 副長。なんかいいじゃないですか。軍隊系に近いような組織だと、副長って言う役職はありそうです。では、「副人事部長」「人事副部長」「人事部副長」果たしてどれが一番ましかな、と。

 して考えて見ると、やっぱり「人事部副部長」が一番落ち着きますよね……


 と言う訳で、個人的にはやっぱり「副生徒会長」よりは「生徒会副会長」が好きだな、と。生徒会の中では、絶対「会長」「副会長」と呼び合っているでしょうからねえ。


 おまけでもう一つ。「風紀委員長」の場合はどうなのか。これも、正式には「風紀委員会会長」となるのかもしれませんけれど、そう呼ばれる事はまずないでしょう。それほどに「委員長」という呼び名は魅力がありますね。あ、「風紀委員会委員長」というのはありかも。

 この場合が少し異なるのは、先の会長や部長は組織内、いわば「箱」の長であるのに対し、風紀委員長は「風紀委員」という「人の集まり」の中の長、と解釈できることです。これを風紀委員の長と考えるなら、やはり副は風紀委員副長。いいなあ。でもやっぱり収まり良いのはフルにとって「風紀委員会副委員長」になっちゃいますかね。

 ちなみに、学級委員長、だとどうなるか。これを学級の委員長とはやっぱり取りにくいので、学級委員の長、ととらえるべきでしょう。副の場合は……って、学級委員は普通は多くて二人だから(一人じゃ長を決める意味が無いけど)、残りの一人は平の学級委員ですんじゃいますしね。今日読んだお話の中には、「副学級委員長」出てきちゃいましたけれど。


 会社だと、実際には副を使うよりは、後に代理を付ける方が多そう。代理権を明確にすることにもなりますし。後ろに代理を付けるやり方は、今まで出てきたどの役職にも通用するでしょう。きわめて汎用性の高いやり方、と言えますねえ。実はこれが一番かもしれませんw

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― 新着の感想 ―
[一言]  土方さんは「新撰組副長」ですもんね。 「副新撰組長」「新撰副組長」……なんかちがう。
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