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ルビの仕様(修正あり)

 今回は、誤字ではなく完全に書き手さんのためのお話になります。


 なろうでは、ルビを入れる事が出来ます。基本的には、|文字《ルビ》と記述すると、文字(ルビ)となるやつですね。これは、なろうが最初に導入したのではと思いますが、他の小説サイトでも導入され、また多くの場合拡張されているので、なろうの仕様は下位互換ということになり、特に転載される場合にルビがうまく再現されないという事があります。

 ルビについては大昔にエッセイ書いたことがあるんですが、作者さんに気を付けていただきたい点について再掲しておきます。いまでもよく見かけるものですので……


・《《》》による傍点はダメ

 カクヨムさんなどで導入されている記法ですが、《》を二重に重ねると中身に傍点が打たれるというものです。これは、なろうではそのままの記述になってしまいます。できれば、避けていただきたい記述なのですが、まあこの部分は読み手としても容易に補完できるのでそこまで致命的ではないです(というより、現実恋愛とかやっぱりカクヨムさん主体になっちゃうか、という諦めも……)。


・長いルビはダメ

 これも、カクヨムさんとかよりよほど制限が厳しいようです。ルビの振り元もルビ自体も、大体10文字を上限と考えるのが良いようです。この制限を超えると、単純に《》などがそのまま出て来てしまいます。


・空白が含まれるとダメ

 本稿オリジナル、および先のエッセイでは、ルビ振り元・ルビに空白が含まれるとルビにならない、と書いていました。これはどうも正しくなかったようです。先のエッセイのサンプルはそもそも前記長さ制限に引っ掛かっていたためにルビにならなかったと考えられます。

 ただ、ルビ文字に空白をいれるとおかしくなるのは、間違いないようです。「|山田 太郎〔やまだ たろう〕」(都合により、丸括弧の代わりに角括弧を使用しています)と書くと、ルビの空白以降が無視され「山田 太郎(やまだたろう」となってしまいます。ちなみに、括弧の前に|を補った場合でもエスケープが効かず「山田 太郎|(やまだたろう」となります。

 この部分の挙動は、二重山括弧を使用した場合ではまた異なり、「|山田 太郎≪やまだ たろう≫」(違う二重山括弧を使用)は「山田 太郎(やまだ たろう)」ときちんと表示されます。ただ、エスケープしようと「|山田 太郎|≪やまだ たろう≫」とすると、「山田 太郎|やまだたろう」とやっぱりおかしくなってきちゃいます。

 うーん、わからん。



・簡易ルビ対応の漢字の範囲

 ルビでは|を併用するのが基本なのですが、実際には連続した漢字の後に《》をつけると中身がルビになってくれるという機能があります。ここで連続した「漢字」という所が問題で、多分ここもカクヨムさんとかよりなろうが厳しくなっています。良くあるのが「々」や「ヶ」「ヵ」などが含まれていると、その前の部分までにしかルビが付かなくなるというものです。

 岡田奈々に簡易ルビを振るとルビとして認識されなくなりますし、梶ヶ谷にルビを振ると、すべてのルビが谷の上に纏まってきてしまいます。名前や姓にこれらの文字が使われる事は意外とあるのですが、それに振るルビがうまく行っていないと見栄えが悪くなってしまいますので、気を付けていただければと思います。


・ルビでないものがルビになってしまう

 例えばWeb小説の記法で、複数の人が同じ言葉を発する場合に、例えば語尾だけが変わる場合に「なになにだよ(だわ)」みたいに言葉を捕捉することがあります。このような時に、括弧の前の部分が漢字であるとルビになってしまいます。あるいは、通常の補足の目的で()で説明を補っても、その前の部分が漢字だとルビになる事があります。

 これらが懸念される場合は、《》や()の前に|を補ってやる必要があります。


 こういったルビの乱れは、指摘することもありますが流してしまう事も多いです。もし、|を補う、という誤字報告が寄せられた場合は、なにか上記の条件に反する記述があったりしなかったか気を付けていただければと思います。


・追記(今日知った話)

 |を併用しない、簡易ルビの話ですが、上記漢字レンジに含まれないものの話をしましたが、実はこれ漢字だけでなく、英字にも機能していたんですね。つまり、「ABC(あいう)」とすると、「ABC(あいう)」となります。これは、上記意図せずルビになる話にも関わります。「Let's Go(なんてね)」なんて書くと「Let's Go(なんてね)」になっちゃいます。英字を使う場合にも、要注意です。

 もともとは、「|Sandy Cagle(サンディ・ケーグル)」みたいなのが「|Sandy Cagle(サンディ・ケーグル)」になっちゃうってところから気が付いたんですが。これはルビ振り元の長さ制限でルビにならなかったのだけれど、後半の部分だけ簡易ルビになっちゃう、という形と考えられます。


 ちなみに、ルビはHTMLのrubyタグで実現されています。これ、絶対日本人が提案したものだと思います。ルビの語源を見てみれば、なぜルビがルビになったかが出てきますので。

 なお、ルビをルビとして実現しているのは、各ブラウザの実装です。ですので、同じルビでも確実完全に同じ表現になる、と言い切れるものではありません。特に、ルビの基礎となる文字列が右端の自動折り返しの対象となった場合に、ルビ表記が異常になることもあったと思います。できるだけルビが折り返しに掛からないようにする、というのもちょっと気にかけた方がいいかもしれません。



「今日知ったこと」の追記

空白を含むルビに関する内容「大幅に」修整

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