貸しと借り
貸し借りも良く混同されているのを見ます。
お金で置き換えてしまうのが理解しやすい。「何かをしてもらう」時に作るのは「借り」であって「貸し」ではない。「何かをしてあげる」時に作るのは「貸し」であって「借り」ではない。
返してもらう時も同様。恩を返すのは「借りを返す」であり、恩を返してもらうのは「貸しを返してもらう」です。
前にエッセイで出ていた話。「ホールを貸し切りで…」というのは変ではないかと。貸し切りは貸し手が使う言葉であり、あえて言うなら「借り切り」の方が正しいのではないかと。
まあ、この言葉が一番よく使われるのは「本日パーティーのため貸し切り閉店」みたいな告知を店側がする場合。この告知があまりに一般的なので、「貸し切り」という言葉が全面的に何かを借り受ける、という事の意味で使われるようになっちゃっているような気がします。
ただ、これが「貸し切り」という名詞ならともかく、「貸し切っています」みたいに動詞として使う場合には、やっぱり違和感があり、ここは「借り切っています」と言わないといけないでしょう。
ちなみに、仕分けでの貸方・借方も現金を持って考えると、
・貸すとお金が減るので、現金が減るような項目(例えば消耗品を現金で購入、みたいな)
・借りるとお金が増えるので、現金が増えるような項目(例えば、預金を下ろした、みたいな)
で説明はついたりするのですけど。余談。
貸し切りの話は、
「要件・蜜蝋・廃嫡~気になる言葉 ウェブ小説での誤字・誤用を中心に」
https://ncode.syosetu.com/n4790hx/3/
からです。