最もと尤も
あれ、これ抜けていたじゃない。ということで。
ひらがなで書いちゃえばいいと思うんですが。「それはもっともなはなしだ」と言ったときの「もっとも」に「最も」が当てられていることがあります。これは、漢字で書くなら尤もが適当です。そもそも、「もっとも」に最もを使えるのは、最大・最小・最高といった比較の場合に限られてしまいます。そのほかの「もっとも」はまず間違いなく「尤も」です。
この辺りは、異なる言語、例えば英語で考えてみると判りやすい。表現したい内容がmostである場合にのみ「最も」が使え、それ以外の場合は「尤も」であるということです。
同じようなのはいくらでもあって、「早い」と「速い」の誤用も見かけたりします。前者はearlyの場合、後者はfastの場合。「初め」と「始め」はfirstとstartの違い。
そこのところ気を付けていれば、間違えることは無くなるだろうと思います。
逆に言うと、漢字を間違えて翻訳にかけると、誤った表現になっちゃうんですかね。どうなんだろう。英語の前置詞とか、日本語にすると意味が沢山あったりする。それが翻訳を難しくしたりするわけですが、昔独英辞典を買ったら、前置詞とかの使い方がほとんど同じでした。そりゃ機械翻訳が楽なわけだ、と思ったんですが、日本語との機械翻訳も相当のレベルに達してきましたよね。
うーん、技術の進歩は大したものだ。IMEの候補も、もっと頭が良くなってくれればねえ。