つつがなく
夏も熱い折、皆さまつつがなくお過ごしでしょうか。
つつがなく。差しさわりや障害・問題が無く、と言った意味ですね。漢字で書くと、恙無くとなります。これを筒がなく、と書かれていたのは、さすがに誤字報告させてもらったんですけれど。
以前に聞いた話では、昔は旅をするとツツガムシに刺されてツツガムシ病にかかって大変なことになる事が少なからずあったとか。だから、ツツガムシに刺されることなく、旅を終える事が出来たということで、「つつがなく」という言葉を使ったのだ、ということでした。
でも、実際には「恙」という言葉自体に、病気や災いという意味があり、「つつがなく」はそういった障害が無いこと。そして、そういう病気をもたらすので「ツツガムシ」の名前が付いたという話もありまして、どうも個人的にはそちらの方が正しそうかな、と。
なんだか、キウィの鳥が先か果物が先かみたいな話ですけれど(こちらは、鳥が先なんですよね)。
ちなみに、ツツガムシ病は今でもそれなりの数発生しているそうです。第四類なので、お医者さんはそれを認識したら全数報告する義務があるのだとか。
ということで、「恙」という言葉を覚え置けば、「筒がなく」と誤変換することも無くなりそうですね。