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BLUE TONIC 【1巻】  作者: じゃがマヨ
刀!?
7/28

第6話



 「グォォォォォォォッ!!」



 大男は怒り狂ったように声を荒げる。


 ボタボタと落ちる血液が、右腕があった場所から垂れていた。


 呼吸は荒く、眼光は鋭い。


 痛みは感じていないようだった。


 肘から上が切り落とされているにもかかわらず、それを庇う様子さえなかった。



 …どっからどう見てもバケモンだ…



 大男が人間じゃないことは、頭の中ですでに認識していた。


 人の形をしている“何か”


 けれどその「何か」が、具体的な言葉の中には出てこなかった。



 見たことがない外見。


 感じたこともない気配。



 得体の知れない“怪物“が、ただ、目の前で動いていた。


 ——それ”以外“には。

 

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