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ビースト  作者: 秘伝リー
8/9

小原の実力

〜朱音VS小原〜


「朱音ちゃん♡虎さんダウンだよ♡どうする?」


 青虎のダウンは計算済みのようだ。朱音は青

 虎が戦っている時から神通力を高めていた


「作戦は良かったんじゃが、実力差があり過ぎ

 たのぉ。朱音よ、神通力は高まったじゃろ」

「はい…」


 青虎のお陰で朱音の神通力がMAXまで上昇


「朱音ちゃん♡めちゃ強くなってるよ♡なるほ

 ど、虎さんを囮にして神通力を高めてたんだ

 ね♡ってことは必殺技くる?♡」

「必殺技あります…でもまだ足りないと思いま

 すので…」


 朱音は韻を結びだした


「我が力となれ。リーリャンチーチャオ」


 戦闘不能の青虎は青い光に包まれ朱音の処へ


「何?何?更にパワーアップ?♡」


 青虎は本来の指輪に戻らず朱音の身体に吸収

 されてしまった

 

「これが今私が持てる最大です」

「困ったな♡これは無事で済まないぞ♡」


 岩助が鴉団扇で朱音を扇いだ


「朱音行ってこーい」


 勢いよく小原の懐へ


「氷虎波」


 朱音の掌が光る、氷属性の神通玉が小原を直

 撃。必殺技が炸裂したようだ。周り一帯が白

 光りで見えなくなった


「朱音、大丈夫かいのぉ?」

「岩ちゃん…大丈夫…手応えはあった…」


 凄まじい破壊力である。恐らく無事ではない

 だろう…白光りが晴れ小原の姿が見えてきた。

 ん?!まさかのまさか?!


「ふー危なかったー♡」


 小原は神通力を両手に集め御に徹っしていた。

 あれほどの攻撃を食らって、ほぼ無傷である


「これでもダメじゃったかぁ…勝負ありじゃな」

「まだ…いけますっ」

「朱音っ待たんかっ。状況を把握せい」


 岩助の忠告を無視して朱音は小原に体術で攻

 撃を仕掛ける


「朱音ちゃん、接近戦は体が勝手に反応するか

 ら手加減できないよ♡」


 小原は朱音の右掌底打ちに合わせて頰にカウ

 ンターパンチ。怯んだ朱音の右喉仏に手刀突き


「はい終了ー」


 田村から試合終了の合図。朱音は既に気絶し

 ている。わずか5秒の出来事である


「朱音よぉ完璧にやられたのぉ」


 岩助が朱音の背中のツボを嘴で突いた


「うっ…おぇ…痛い…」


 朱音は目を覚ました。しかし顎の骨を折られ

 ているようだ


「朱音ちゃん本当本当ごめんね♡」

「いえ…勝負は決まっていたのに…攻撃を仕掛

 けた私が悪いです…仕方ないです…」


 朱音は体内に吸収した青虎を取り出すために

 解除の印を結び


「クェーファーチーチャオ」


 朱音から青虎の姿が現れた


「青虎…戻ってください」

「朱音様、ご苦労様です」


 青虎は指輪に帰っていった



〜田村と雷鳥〜


「小原の姉ちゃんって体術がエグくない?」

「まあお前達じゃ太刀打ち出来ないだろうね。

 小原はディフェンデゥマスター。エルリック・

 バーン最後の弟子だ」

「誰それ?」

「アメリカ軍人で山本英貞の真乃神流を唯一継

 承した人物。そして小原はマスターの称号を

 得ている。まあ元軍人ってこと」

「小原の姉ちゃんって何者?」

「少なくとも今はスワット隊員だね」

「答えになってないじゃん」



 休憩を挟み二試合目開始10分前


「二試合目、飛鳥音乃VS界洋介」


 界洋介かいようすけ20歳・先天性能力・才覚はリスクリ

 ターン・神通力8000MAX神通力100

 000超


 飛鳥奈乃あすかなの17歳・先天性能力・才覚は風・神

 通力10000MAX神通力20000


 各自、準備万端。10分経過


「準備はオッケーだね?はじめー」



〜洋介VS奈乃〜


 開始早々、洋介は奈乃に無数の神通玉を放つ


「いきなり決めます。ハーーーッ」


 奈乃は足の裏に小さい竜巻を発生させ自由自

 在に空中を飛行し洋介の先制攻撃を回避


「もうおしまいか?申し訳ないけど、こんなん

 当たらへんで」

「すいません、おしまいです」

「ほなぁこっちから、ん?!」


 周囲の意見に気付く奈乃


「周りを見てください」


 回避したはずの神通玉は消滅せずに奈乃を取

 り囲んでいる


「覚悟してくださいね」


 取り囲んだ神通玉は洋介の指の合図に合わせ

 て順番に奈乃を攻撃


「追跡タイプかいな」


 回避を繰り返しては追跡してくる神通玉


「逃げても無駄ですよ」


 奈乃は回避しながら神通玉を直列になるよう

 誘導する


「飛鳥さん、もしかして僕に当てるつもりです?」

「追跡タイプの対処はこれがセオリーなんじゃ

 い。自分の技でも食らってくたばっとれ」


 洋介に向かって一直線で飛んでいく奈乃。ギ

 リギリまで引きつけて当たる寸前で方向転換

 する。神通玉はそのまま洋介に


「残念でした。感知タイプではなく遠隔操作で

 す。範囲に制限はありますが、この闘技場く

 らいなら操作範囲です」


 当たらず軌道を変え更に奈乃を追跡。奈乃は

 神通玉を回避しながら両掌に竜巻を発生


「うっとおしい。一発で粉砕したるわ」


 両掌の竜巻を圧縮させランダム回転の渦を作

 りだし溜め込む。極限まで回転数を上げた渦

 を圧縮させ、そして放つ


「竜の波動っ」


 神通砲のトルネードが洋介めがけて攻撃。洋

 介は神通玉で防御壁を作り出した。そして竜

 の波動を防ぐ


「竜の波動を防いどるやんけ。ちゅうか押し返

 されとる?!」

「このままお返しします」


 竜の波動を跳ね返し奈乃に直撃


「キッツいことしてくれるで…」


 奈乃はかなりのダメージを受けてしまった。

 続けて洋介は神通玉を長い鞭に変形


「もう逃げれませんよ」


 長い間合を使って奈乃を猛攻撃


「うっとおしい技やで」


 奈乃は体を回転させ自ら竜巻化し応戦。両者

 譲らず攻防は続くが、明らかに間合いの長い

 洋介が有利か


「これ以上は近づけませんよ」


 5分ほど経過した。運動量の多い奈乃に疲れ

 が見えてきた。先ほどのダメージも影響して

 いるだろう


「少し押されとるな。このままやとヤバいな」


 優勢に見えた洋介。しかしここで


「(時間切れみたいですね)」


 洋介が神通玉を解除した。運動量の少ないは

 ずの洋介は息が荒れ凄い汗量である


「なんや?ガキや思って手加減か」

「いえいえ…色々と事情があるんですよ」

「まあええわ。だからって容赦せんで」


 奈乃は自ら竜巻化したまま洋介に体当たり。

 そのまま地面に叩きつけた。地面にめり込ん

 だ洋介を空中に投げ地面に落ちないように永

 遠と弾き飛ばし続ける。5分ほど踊り続ける

 人形状態状態の洋介


「ラスト行くでー。今回は直撃じゃ竜の波動っ」


 一発目よりも更に大きいトルネードの特大神

 通砲が洋介めがけて飛んでいく。当る瞬間、

 洋介は呟く


「コンバージョン」


 そしてニヤッ笑ったように見えた


「よっしゃー真面に食らいよったわ」



〜雷鳥おっちん〜


「おっちん、勝負ありだね。飛鳥ってヤツの勝

 ちかー」

「あの界っ男の神通力が急上昇しているぞ」

「えっ?でも今まともに食らって」

「アイツの才覚だろう。神通力100000超」

「100000超!?」



〜洋介VS奈乃〜


 真面に特大竜の波動を食らった洋介。しかし

 砂埃から見えるほどの神通力が漏れ出してい

 る。そして洋介の姿が見えてきた


「お待たせしました」

「何や?まともに食らったんちゃうんか」

「真面に食らいました。そのお陰です」

「どう言うことや?」

「受けたダメージを攻撃力に変換するコンバー

 ジョン。一時的に受けたダメージは無くなり

 桁外れの力を手にする」

「無敵っちゅーことか?」

「まさか、そんな都合良くないです。時間が経

 てば桁外れの力も無くなり受けたダメージは

 そのままダメージとして返ってくる上にこれ

 だけのパワーアップの代償は大きいはず」


 筋肉が盛り上がりムキムキ状態。両手に神通

 玉を作り出し2つを合体。洋介はいきなり最

 大級の神通玉を放つつもりのようだ


「お願い事が一つあります」

「なんじゃ?」

「避けてくださいね」

「はい分かりました…言うたら女が廃るわっ」


 洋介は最大級の神通弾を奈乃目掛けて放つ


「やったろやんけっ。竜の波動ーーっ」


 奈乃も最大級の竜の波動を放つ


〜富竹と田村〜


「あーあー飛鳥君ヤバいんじゃない」

「将人、闘技場の壁も保たないぞ。よし、ここ

 は俺に任せておけ」



〜洋介VS奈乃〜


「吹っ飛べボケナスー」

「言うことを聞いてくれないみたいですね」


 竜の波動と神通玉が中央で激突する瞬間に


「待てーい」


 激突し合う寸前に富竹が飛び込んできた。両

 方の飛び技が富竹に当たる?!


「喝っ」


 なんと衝撃波だけでかき消してしまった


「痛てててて…界の攻撃はヤバかったぞ。手が

 少し痛かったじゃないか」


 田村が試合終了の合図


「はーい試合終了ー。(良かったーここ破壊し

 たら全責任は絶対俺でしょ)」


 富竹にキレる奈乃


「何で止めるんじゃっ」

「あのままだったら死んでたぞ。まあ若者は馬

 鹿者。良いことじゃないか」

「なんやとっ…うっ…」


 抗議をしていた奈乃は、いきなりその場で倒

 れ込んでしまった


「アカンわ力が入らん…」


  奈乃は神通力を使い過ぎたようだ


「言っただろ若者は馬鹿者なんだ。はっはっはー」


 続けて界も倒れ込んでしまった。奈乃とは比

 にならないほどのダメージである


「将人、俺が医務室に運んどいてやる」

「どうも」

「私は一人で行けるで」

「そう言うな少女よ。おい少年、暇そうだな」

「俺?」

「そう俺だ」

「おれは試合観たいんだけど…」

「そうか。清水は仲間を見殺しにするんだな」

「嫌な言い方だなぁ」


 おっちんに助けを求める雷鳥


「俺はどちらでも構わないぞ」

「よし決まりだっ。将人、清水ボーイを借りて

 行くぞ」

「どーぞー」












 






 


 





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