表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
93/119

数年後

パンパンパ~~~~ン。

子育てに仕事にと大忙しの日々を過ごしていたら、あっという間に四年が経った。

あれから僕は二児のパパ!

四歳になる大姫と一歳になる中姫がとっても可愛い!

どっちの娘も葵の上によく似て美少女だ。

そんな中、頭の中将が「残念だな、源氏の君に似た娘ならさぞかし美しかったというのに」とケチを付けるような事を言い放ったため再度、四の君の調教が始まった。


任期を終えて播磨から戻ってきた蔵人の少将は、右大将に昇進し『明石の大将』と呼ばれている。

摂津に建設した貿易都市『福原』は西日本を繋ぐ一大交流地点となった。

因みに『福原』と命名したのは僕だったりする。

言っとくけど、他意はない。

偶々、中心都市が史実の『福原』だったせいだ。平清盛が出来なかった夢を僕がする!と言いたいところだけど僕に貿易や経済の知識なんてない。こんな風にしたいな~~と適当に現地責任者に言って丸投げだよ。儲かっているみたいだから現地の人よっぽどやり手なんだろうね。

 


「今度は東の方に赴任したいものです」


明石の大将が怖い言葉を放つ。

東ってどこ?


「もしかして『鎌倉』とか考えてる?そんでもって坂東武者を支配下に置こうかと思ってるの?」


「おお!流石、源氏の大臣ですな!都に居ても北から南、西から東へと全国の内情を良く御存知だ!できれば蝦夷の事も詳しく聞きたいですな!」


あかん。墓穴ほった?

前に北海道(蝦夷)の事を話したら物凄く食いつきが良かったんだよね。行動派の明石夫婦の事だ。北に行くぞ!なんて言えば家臣を引き連れて討伐に向かいかねない。


「まあ……それはおいおいに。蝦夷よりも先に東北の安定化だよ」


「それは心得ております。まだまだ若輩の身ですが、いずれは東北に都にも劣らない大都市を築き上げたいものですね!」


「福原のように?」


「福原とはまた違った都市にしたいものです!その時はなにとぞお力をお貸しください!」


「うん」


明石の大将夫婦よ……君達、この国をどうしたいの?

この分じゃ、近いうちに「東北に向かいます!」とか言いだしそう。

それで『鎌倉』造って『平泉』も造ってそうな勢いだ。


僕も『内大臣』に昇進したからね。国政にも色々と口を出せる立場だったりする。

明石の大将の父君である元内大臣は『太政大臣』に昇進している。本人は隠居したがっていたけどそこは引き留めた。一人だけ楽をしようったってそうはさせない!不幸は分かち合うもんだ!





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ