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閑話 典薬の助side


「じゃいじょーぶよ?ぼくはやさしぃからひどいこちょはしにゃいよ?(訳:大丈夫だよ?僕は優しいから酷い事はしないよ?)」


「ですが、二の宮様の手を煩わせる訳には」


「じゃいじょーぶ!わるいこに、めっ、するだけにゃの(訳:大丈夫!悪い子に、メッ、するだけなの)」


「分かりました。二の宮様、御無理なさいませぬよう」


「ん!」


「おい、貴様!なにを言っておるんじゃ!!!」


「静かにしろ!二の宮様の御言葉だ。貴様の処罰は二の宮様直々に下される」


はっ!罰を与えるのが二の宮様?

ははははははは!!!これは愉快!愉快!蔵人の中将は正気かのぅ?

じゃが、これはいい。皇子といえども二の宮はまだ三歳の(わらし)

何ができる。大した罰ではなかろう。


「もうひじょとわるいことができにゃいようにしてあげるね(訳:もう二度と悪い事が出来ないようにしてあげるね)」



ざしゅ!!!!……ぼとり。



なんだ?何が起こった?


「ちゅまらぬものをきってしまっちゃ(訳:つまらぬものを切ってしまった)」


二の宮を見ると、小刀を清めている。


何かを切ったのか…何を?

あれ?

儂の下に落ちとるのは…儂の…儂の…。


「あ、あ、あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!ああああああああああ!!!!!」


突如襲ってきた猛烈な痛み。


「ひゃ、あ、あ、ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


この世の地獄とはこの事か!

儂がこんなに痛みにもがいているというに…何故、誰も助けんのだ。

ああ、痛みで気が遠くなりそうじゃ……。


「くぅぅぅぅぅぅ……」


気を失う直前、儂が以前、()()()()()()()()女房達が汚物を見るかのように見下ろしてやがる。

女の分際で生意気な…。

あとで…おぼえてろ…。



めを…さまし…た…ら…。



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― 新着の感想 ―
[一言] 汚物を'成敗!!'\(^o^)/!!! 皇子様、お見事でございます! (あ~スッキリです!ザシュッありがとうございます! (๑•̀ㅂ•́)و✧GJ!)穢れモノを御自らお手数ありがとう御座い…
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