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その後

結果、藤壺の女御は後宮を去ることが決まった(亡き母君の屋敷に移る)。産まれた子供は伯父に引き取られた。ある程度まで成長したら仏門に入らせる事で話はまとまった。生まれてきた子供に罪はない。というよりも、そもそも伯父は()()()()()だ。なんでも寝込みを襲われて出来た子供らしい。

何それ?

伯父の美貌に参ってしまった藤壺の女御は恋煩いで寝込んでしまった。それというのも、想いを密かに告げても伯父は素っ気ない態度。何でも恋文を送ったらしいが読まずに突き返され続けたせいで思い余って、王命婦に『媚薬』を用意させて事に及んだというのが真相だった。

実母といい伯父といい、魔性か!?



因みに、兵部卿の馬鹿宮は、僕の件で怒った兄上によって須磨に流された。

いいきみだ!

お兄ちゃん凄い!

素敵!

兄上は「もう大丈夫だよ。怖かったね光」と言って僕の頭をな~でなでしてくれる。

うん!怖かったな~。


周りがボソボソ言ってやがる。

 

「いや、怖かったのは兵部卿の宮では?」


「遺書かくように(すす)めた」


「藤壺の女御は源氏の君のせいで心の病に……」


色々言ってるけど、き・こ・え・ま・せ~ん!

 

だいたい僕は被害者なんだからね?

分かってる?

惟光? 

どうしてそんな顔するの?

え? 

僕が彼らを?

まっさか~、そんなことしないよ。ふふふ。


嵐が一つ去った。

そして今度は嵐をおこす。


明日、桐壺帝に退位を表明(強制隠居)させ、兄上を即位させる!

そのための準備ももう出来てるんだ!


明日は存分に語り合おうね! 

お・と・う・さ・ま!

 



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