お茶会・天使長編
後悔も反省もする気は無い。
若干ネタバレあるから注意で
…どうしてこうなったのだろうか。
「何をしてるの?紅茶が溢れてるからね?」
「あ!す、すみません…」
ヤバい、すっごく怖い。
この人怖い。
私の名前は風月十花、黒髪で少し小さめな普通の中学3年生だ。
そして私の前に居るのはルウ・リフィア・アンセスター。
黒髪ですごく小さい、10歳くらいの少女だ。
「ごめんね!遅れちゃったよー」
そしてどこからか現れ、席についたこちらの金髪の女性はフォルトゥナ。
ルウさんの言う限りでは、ルウさんは私の来世で、フォルトゥナさんは私の前世らしい。
でもそんな事は気にならない。
格違うのを感じる、なんて言うべきだろう。
ティラノサウルス対、太陽みたいな実力差を感じる。
すっごく怖い。
「…全く、何を怖がってんだか…」
ルウさんが言う。
やばいバレた。
ごめん皆、どうやら私の人生はここで終わるようです。
悔いの無い人生を送れました。
悔いすっごく多いけど。
「いや、仕方ないでしょ、ルウちゃんと私は十花ちゃんから見たらミジンコ対宇宙みたいな感じなんだから」
「何そのカオス、流石は世界滅ぼした邪悪天使」
え、フォルトゥナさん世界滅ぼしたの?
私の前世とルウさんの前前世は世界を滅ぼしたの?
「いいじゃん別に、51個もあるんだから。しかもエル君が止めてくれたから被害0じゃん」
「星が6桁くらい滅びてる件については何か?」
イライラし始めるルウさんと顔をブス―っとしてごねるフォルトゥナさん。
嫌だ、なんか怖いを通り越して変な感じがしてきた。
恐怖完全耐性どこ行ったの?
そしてすっごく聞き覚えのある名前出てきたんだけど?
「あ、あのぅ…エルって…悪魔王のエルディアの事でしょうか…?」
そう言った途端二人がこちらを向く。
うわぁ、墓穴掘ったかもしれない…
「エル君はそれで間違いないよー。あと、ついでに初代悪魔王でもある」
「そうだね、ついでに世界最強でもある」
二人の顔がすっごくニコニコしてる…
これはもしや…?
「エルって格好良くて強いですよねー、お二人はエルのどんな事を知ってるんですか?」
「ん?あぁ、それはねー………って感じでさ!」
ルウさんとフォルトゥナさんが食いついた!
二人ともやっぱエルの事好きなのかな?
見た目だけはいいしね、私からしたらただの鬼教官だけど。
「あはは…」
乾いた笑いしか出ないや…
私の前世と来世から考えたらもしかしたら私とか、来来世とかもヤバい事になるのかもしれない…
どうしてこうなったのだ。