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2回目の入学試験

誤字脱字が多い、文章がおかしいなど不備が多いと思います。コメントの影響があまり現れないと思います

「……無事に戻って来れたみたいだな」


 今は入学試験前日の朝、前回起きた時間ぴったりに目が覚めた。


「おはようございますお兄様」

「おはよう冬乃。突然で悪いんだけど朝食を食べ終えたら少し話さない?」


 朝食を簡単に済ませて宿のベッドに座る冬乃の隣に座った。


「今日は2周目だ、繰り返した理由は彗星学園の最初の課題でエスターニャ山に行った時にドラゴンに襲われた際に僕の両腕が失ったからだ、詳しく説明すると────」



 僕から話を聞き終わった冬乃は頷いて僕に確認を取ってきた。


「なるほど、ですがお兄様の魔眼があれば大丈夫ですよね?」

「残念ながら消滅させる魔眼は見る対象の耐久力が強ければ強いほど効かない。魔法の威力ならある程度軽減出来るけど、魔物や物は消滅するかしないかのどちらかだし、今回のドラゴンは確実に消滅しないからね。でも確かに未来視の魔眼を使えば勝てる。潜在能力解放の遺跡の場所は3日目なら分かる課題クリアは簡単だ、けど問題はそこじゃない」

「ドラゴンを呼んだ何者か……ですね」

「その通り、ドラゴンが出てくる可能性があるのに学園が生徒を、しかも1年生の課題としてそんな危険な場所に行かせるなんておかしい」


 まぁ、もしかしたらそういう学園なのかもしれないけど。死者が出てる課題みたいだし。だが、もしそうならもっと死んでてもおかしくはない。明らかに今回のは異常だ。


「確かにエスターニャ山は上に登るほど魔物は強くなりますが今回の場所は基本的に魔物はEランク、イレギュラーでCランクの魔物が出ますけどイレギュラーですから通常はDランクが最大の場所です」

「だから僕たちの目的はドラゴンを呼んだ何者かの情報を入手すること」

「では課題までは前回と同じように致します」


 入学試験当日


 今回は試験の内容が分かるけどそれでクラスが変わる訳でもないし、また13位でいいかな?

 何事もなく試験は終わり、パーティーのみんなに事情を話して見たが……


「確かにドラゴンを呼んだ何者かは気になるけど、それが事実と俺たちは判断が出来ない。もし何かの罠の場合最悪の事態になる」

「時夜さんには悪いですが……申し訳ありません」

「何でよ!パーティーなんだから信じなさいよ時夜のことを。でも気持ちは分かるわ、だから本当にドラゴンがいたらってことで作戦を考えましょう?」


 パーティーにはあまり良い印象は無かった。未来視を披露して見せたりもしたが、スケールが違いすぎるのが原因だろうか。



 順調に事が進み課題3日目の朝、ドラゴンの近く


「本当にいたのね、ドラゴン……」

「いたのねってラキが信用しようって言ってくれたのに……」

「しょうがないじゃない。本当に半信半疑だったのよ」

「あまり騒がないでくれ2人とも。では作戦を確認する。時夜がドラゴンの過去を見て犯人の情報を得る、次に潜在能力解放の遺跡に行って力を解放してから時夜がドラゴンを仕留める。以上だ」

「ねぇ。私の活躍は?その作戦だと私いらないわよね?」

「そもそもこれ時夜さん頑張れルートですから、しょうがないですよ」

「ユニスさんの言う通りです、まあお兄様なら頑張るまでもないでしょう、余裕ですよ余裕」

「はいそこ、僕を過大評価しないで。遠くからでいいから援護くらいしてよ」



「では予定通り行ってくる」


 何故過去を見てから遺跡に行くかというと魔力消費の問題である、昔になるに連れて魔力消費が増えるから早めに来たのだ。

 ざっとここ数日の過去を見て怪しい人物との過去を見てみるかな。


────────

「確か今は7大学校の1つ、彗星学園のAクラスが課題にここを使っているはずだな。つまりアイツはここに来るはずだ。予定通りに、な」


 ワインレッドの目と髪で年は僕たちと同じくらいの男がいた。


 その人の口の動きで何を言っているのかが分かるが音声は分からない。


「アイツがこの潜在能力解放の遺跡で力を取り戻せればこれを見ているだろうな、そうだろう?時夜」


 そう言って男はドラゴンを威嚇して、今僕たちがいる辺りに逃げるように仕向けた。

────────


 なんだ?今の映像は?何故あの男は僕の名前を知っている?


「どうしました?お兄様」

「知らない奴が僕の名前を呼んでいた」


 そう言ってから今見たことをそのままみんなに伝えた。


「まあ、わからないことをいくら考えても分かる訳がない、とりあえず遺跡に行こうか」


 僕を先頭に遺跡に向かったが、遺跡が見えたと同時に他の人影が5人見えた。少なくともうちの生徒ではない


「どちら様かと思えば7大学校の1つの彗星学園の1年生ではないですか」

「そちらは7大学校の1つの冥王高校の2年生、Bクラスの方々ではないですか」


 うわー秋人煽ってるわーBクラスとか言っちゃダメでしょ


「あなたたちも遺跡に興味が?」

「もちろん、毎年6月には7大学校主催の魔法学校の全国大会、マジックマスターフェスがあるし課題にもなっているからな」

「残念ですがあなたたちをここから先に行かせる訳にはいかないのでね、試合形式で試合して勝ったら通してあげます」

「そんなことしなくても強行突破出来そうだけど?」

「そんなこと出来る訳がない、何故ならもうこちらは潜在能力を解放しているのだから」

「まあ、望みは薄いがやるしかないか、その代わりルールは俺が決めます」

「ハンデくらい少しないとな、くっくっくっ」

「1対1を5回して先に3勝した方の勝ち、審判は交互でやる、ちなみに試合と試合の間に5分時間をとる、これでいいですか?」

「場所と時間、勝敗の基準はどうする?」

「ここの近くのなるべく平坦な地形で、時間は最大45分これを過ぎたら僕たちの勝ちでいいですよね?勝敗は戦闘不能になるか降参するかのみ、では15分後に試合を始めよう」


「で、どうする?」

「はいはい!私最初がいいわ」

「じゃあラキが先鋒、1番だね、他にここがいいってある?」

「……………特にないから秋人が適当に決めてよ」

「わかった、じゃあラキ、ユニス、俺、冬乃、時夜、これで行こう」


「審判はまずそちらからでいいですよ、なんせ君たちは年下なのだから」

「わかった、では早速始めよう……………1回戦………開始!」

「いくわよ!電流双剣ロールル」


 ラキは魔法陣を描きその中から2振りの蒼い電流が流れる剣を取り出した。


「…………」


 相手は確か……ドロイだったかな?武器を使わない生粋の魔法使いなのかな?


 ラキはドロイに急接近をしてロールルを上から振り下ろすが、ドロイには当たらなかった。


「バカがそれは囮だ」


 いつの間にかドロイはラキの背後に回って槍を突き出していた。


「くっ……電流双剣特式一の形エレクトロクロス」


 ロールルから電流が流れラキの身を包んだ後電流はまるで軍服、槍は電流に阻まれてしまう

 エレクトロクロスは魔力と体力以外の能力を上げる力がある。


 振り返りラキはすぐに双剣を振るうがもうすでにドロイはそこにいなかった。

 再びドロイはラキの背後から槍を突き出していたが今回は槍に土魔法が使われているため、ラキの電流はほとんど意味が無いが、ラキはそれを読んでいたのか振り返りざまに双剣で槍を弾き流れるようにドロイの首に双剣を突きつけていた。


「もうネタは割れたわ、つまらない手品、いやつまらない魔法ね、この魔法は地面に潜るというもの、気配感知、魔力感知が上がってなんとかわかったレベルなんだからこの環境ではなおさら手強かったわ」

「流石だラキ・スプリング、この勝負俺の敗けだ」

「勝者、ラキ・スプリング!」


 こうしてこの団体戦は彗星学園の勝利で幕を開けた。

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