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彗星学園への入学

不定期更新です。長い目で見て頂けると幸いです。

読みづらいと思います。自分豆腐メンタルです。

少なくとも毎月更新すると思います。

作者はこの作品が初めての作品です。

ふり仮名は後書きに少し書いてあります。


 満月の光のみが辺りを照らしている。


 ここは多種多民族国家エスタシオンの城、その最上階。見渡せば美しい城下町が広がっているが、今はそれを眺める余裕を僕は持っていない。


「何故だ!何故、副団長である貴方が団長を!」


 目の前には氷の中に入っている少女がいた。彼女の胸には小さな穴が空いてる。この光景を見ればもう手遅れかと思われがちだが、この氷が彼女自身の魔法による効果だということを知ってる者にとっては彼女が生きていることが分かる。


「何故、ですか。それを貴方に答えることは出来ません」


 奴が答えを言わないことが分かった瞬間、僕の碧だった両目を翠に変える。


「無駄ですよ。知っているでしょう?だから貴方は序列3位だったんですよ?」


 存在そのものを消すことで僕の眼から逃れる。しかし僕が負けることは無い。勝つことも出来ないが。


「それはお互い様だよ。僕の攻撃だけが届かない訳では無いのだから」

「そうですね。しかし、貴方はもう分かっているはずですよ?」


 何も無かったはずの空間から見覚えのある5人が出てくる。


 その内の3人がとある能力を行使する。


 ある者は地形を変動させ国の原型すら残らない山に変え、ある者はその山に魔物を召喚し、ある者は2人が使った地形変動と魔物召喚をランダムで永続的に発動する様にした。


 地形変動により団長はここの地下深くへと消えていく。


「さあ、終わりです。貴方1人では最早どうすることも出来ないでしょう」


 既にエスタシオンで暮らしていた民や王侯貴族は死んでいるだろう。僕たちを除いて。もしかしたら実力のある者は生きているかもしれないが、そういう者は後でこの場にいる6人が殺すはずだ。


 仲間が来る可能性は低い。仮に来たところで勝てる可能性も低いと来たか。


 僕は眼を瞑り瞳を碧眼へと変え魔力を込めた。


 団長は眠りについた、団員の半分が裏切るという形で。それに僕は苛立ちを隠せない。しかし、何故か頭は冷静で心做しかどんどん魔力が高まってくると同時に何かが頭の中に入ってくる。


「今日はここで終わりのようだね。だけど、2年後。膝をついているのはどっちかな?」


 眼を開き彼を見据えると彼は察したのだろう。僕を捕縛しようとするが、遅すぎる。


「さあ、刮目して見ていなよ。決して変わることの無いはずの結末を僕が変える、その瞬間を」


 僕はとある能力を使い気絶するだろう。

 そして、意識が戻ればきっと全て忘れている。しかし、他に選択肢は無い。僕自身演技が得意な訳では無い。が、記憶さえなければそれをやる必要も無い。


 能力を使う寸前。僕は自分自身に期待するように団長を思いながら願う。


 いつか、貴女の望んだ未来になりますように、と。



 一年半後。夜の宿屋にて


「いよいよ明日は彗星学園の入学試験か」

「そうですね。合格出来るでしょうか?」


 彼女は同い年で妹の朝凪冬乃。

 因みに僕が12月産まれで冬乃が1月産まれ。


 冬乃はパステルブルーの長い髪そして右目は翠、左目は碧のオッドアイ、肌は雪のように白く、小さすぎず大きすぎない胸、顔立ちも整っていてとても美しい。ちなみに僕も冬乃とは逆のオッドアイなので案外似ている。


「冬乃の実力なら僕が保証するよ。必ず合格出来る。主席だって狙えるんじゃないかな?」

「流石に煽てすぎです。でも、お兄様がそうおっしゃってくださるのは素直に嬉しいです。それにしても、何故急に学園に通おうと思ったのですか?」


 これまでは親の遺産を崩して生きて来た。


 僕は去年の年明けまでの記憶が消えているけど、冬乃曰く、12歳の頃からずっとそれで暮らしていたという。


 正直なところ、お金は僕の闇魔法でお金を仕舞うことが出来るから盗まれることも無いし、2人でならある程度贅沢をしても問題なく生活出来るくらいのお金なので学園に通う必要は無い。


「何でだろうね。実は僕にも上手く説明出来ないんだ。いわゆる直感ってやつかな?」

「そうですか。まあ、いつまでもこのままでは味気ないですし良い機会だと思います。それで、今日はもうお休みになりますか?」

「そうだね、明日に向けて英気を養う必要もあるし。それじゃあ、おやすみ冬乃」

「はい。おやすみなさいお兄様」


 明日の準備を終えた僕たちは明日に備えて眠りについた。



 入学試験当日



 僕は冬乃と彗星学園に向かった。


 世界六大学校のひとつというだけあってすごく受験者が多い、ざっと千人弱といった感じかな?


 ここは実力主義で誰でも受験出来るが、治安は他より良くないし、そもそもここは国に追い出された者が集まって出来た為、人口は他の国より少ない、なので六大学園の中で1番倍率は低い。因みに凄い所はここの数倍は倍率が高い。


 合格するのはAクラスが15人、Bクラスが45人、Cクラスが90人の合計150人だ。


 人数でわかるかもしれないけど成績順にABCクラスに分けられる。(A>B>Cという感じ)


 試験の内容は実技と筆記と面接だった。


 実技は得意魔法と得意武器の二つのどれかを選択するもので魔法は対魔法用の的に当てる的当て、武器の方は試験官との模擬試合でそれぞれ30点満点、筆記は魔法学、数学、地理の三教科で魔法学は30点で、他の2教科は20点満点の合計100点という感じになっている(面接に点数があるのかはわからない)。



 数日後



 僕と冬乃は学園の第一グランドで試験の結果を確認していた。


 このグランドめちゃくちゃ広い。そもそも学園の敷地が広い、なんと国の1/36。


 もちろん僕と冬乃はAクラスになれた、元々かなり勉強は出来るし、戦闘もできるから当然のことだけど。


 この学園ではAクラスだけ点数も貼り出されていた。


 Aクラスのみんなレベルが基本的に高いな。平均78とか。まあここは年齢制限はあるけど、訳ありな人でも犯罪者ではなくて実力さえあれば誰でも入学できるからなんだろうけど。


 因みに冬乃は96で僕は69だった。


「やりましたねお兄様、同じAクラスです」

「ああそうだね。冬乃は神様から四季の名を授かっているのにしっかり努力していたおかげでかな?」


 この世界では神様が名前を決めるのだ。そしてその名前が四季に関係するほど才能があるということだ。王族や貴族は家名にも四季に関係するものが入っている。


 春夏秋冬はもちろんのこと植物や食べ物、自然現象などである。


 そんなに四季が大切なのになぜこの学園が彗星学園と言うのかはこの学園の七不思議の一つである。


「お兄様は四季の名を授かってないのにAクラスなのですから私より努力しているのでしょう?」

「正確には努力していた、だけどね」


 それに、そもそも僕らは神様から名前を授かって無いけど……まあ建前は大事だからね。


 偽名を使ってる、というか僕らは本来の名前を知らない。鑑定士とか名前を確認するマジックアイテムが存在するとは聞いているけど基本的にそれらは高価な物だし使う機会なんて滅多に無い。


 冬乃が名前に冬を入れてる理由としては優秀な者が四季に関係したものが名前に入ってないと嫉妬をされやすいという理由からだ。


 全員が結果を確認し終えたようなタイミングで放送が流れた。



 ピンポンパンポーン



「それぞれ各教室に集合してください、繰り返しますそれぞれ各教室に集合してください」

「それじゃあ移動するか」


 そう口に出すだけで僕は一歩も動こうとしない。


「場所は分かっているんですか?」


 移動する素振りを見せずにいると、冬乃に痛いところをつつかれてしまう。


「……引率の先生は?」


 さっきから辺りを見回しても誰がAクラスの担任なのか、それどころか同じクラスの生徒すらも分からないので立ち往生していたのだ。


「いませんよ。入試の時に言われたじゃないですか。まあそんなことだと思って校内マップを入手してあります」


 どこからか取り出した紙を見せてくる。持つべきものは妹だ。


「流石冬乃、いつもありがとう」

「どういたしまして」



 1-Aの教室


 全員そろったのを確認してから若い女教師が


「今日は軽い自己紹介してから5人組を作ってもらう、この5人組は毎月の課題に一緒に取り組むまた同居する仲間だから慎重に選んで」と言った。


 マジかよ、この教室の男女比は2:3で男5女10となっているから普通に考えたら男だけのパーティーが一つ女だけのパーティーが二つになる可能性が高い。しかし、ここに冬乃がいる以上組まない理由がない。だがそうなると……いやここに集まっているのはエリートの生徒たち、男女で組むのに抵抗があるわけない!これは普通に相性が良さげな人と組むかな。


「では成績順で自己紹介していって」




 自己紹介を終えてパーティーを組み終わったのだがどうしてこうなったのだろう?


 このパーティーは問題を抱えていそうなやつを集めた感じになっていた。


 まぁ、僕らが言えることじゃないんだけどさ。

ふり仮名書いておきます。


朝凪時夜 あさなぎときや

朝凪冬乃 あさなぎふゆの


この世界の国の面積はだいたい日本3個分くらい

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