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0.プロローグ
※このお話は飛ばしてもらっても構いません。
……お、おはよう。
ようこそ、私の城へ。
へ? ここは城じゃないって?
何を言っている、当たり前じゃないか。
ここは図書館。
そして私はここの司書。
だが、ここは私だけが働いている部屋で有り、家だ。
な? 言い方を変えれば私の城だろう?
……つまらなかったか。
それはすまない。
で、君は何故ここに足を運んだんだい?
とは言っても、私はもうその理由は分かっている。
何か面白い作品を読みに来たのだろう?
ここに来る人は皆そう言うよ。
だからもう用意してあげた。
ま、君に合うかどうかは分かんないけどね……。
つまらなかったらごめん。
てことで、君に紹介する物語はこれだ。
俗に言う転生物と言う奴だよ。
最近人気でね。
こう言うのが好きな人が多いみたいだ。
お気に召してくれたのなら私は嬉しい。
是非とも楽しんでくれ。
『転生したら狼の子供だったけど、仲間を信じて生き抜きます』
略して……転狼信かな。
無駄に格好いいと思うのは、私だけかね。