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空追いの人々ーSKY DREAMー  作者: 花舞 月影
1/1

プロローグ

ある日、空からクジラが降ってきた。


しかし、それはただのクジラの形をした水だったようで、


アスファルトの上に体を打ちつけたときには、


もうクジラの形はなく、


そのかわりに透き通った色の水が弾け飛んだ。


ひとつひとつの雫が、


意思をもって進んでいるかのように、


空を飛んでいるかのように。


しかし、


翼もないその雫は、


ずっと空を飛べることもなく、


虹色の輝きを見せながら、


シンクロのように、


他の雫と息を合わせて、


地面に落ちた。


その瞬間、


今までの美しい景色は消え、


混乱と凶器に満ちた現実世界へ、


戻されてしまった。


それを目撃した人はこう言う。


「クジラのようなものが落ちてきたときは、当然驚いた。しかし、それが水となり、粒となり、ときには虹となり...。一瞬のようで、永遠のような。世界の終わりだとも思ったが、それ以上に、一つの感情が飛び出た。」


「もしも、」


「もしも叶うのならば、」








「もう一度見てみたい、と。」

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