あとがき
白い手紙を最後までお読みいただき誠に有難うございます。
読者諸賢におかれましては楽しまれましたでしょうか。
私の作品の中で一番と言って良いほどのアクセス数を叩き出した本作には私自身も驚かされました。
前述のとおり、私にとっては異例のアクセス数の上に白い手紙は初めての共作でもありました。
更に初めての推敲なるものも行いました。
共作に推敲に重ねて長編、正直に申しますとかなり混乱いたしました。
特に推敲の際に構成を担当していただきました雪鈴さんとの間に共通の情報を持たないというのがネックでありました。
雪鈴さんの「柘榴編」のあとがきにありました通り、やはり真逆である二人が組むという事は色々と噛み合わない事もあるということなのだと今になって実感いたします。
同時にその困難から学んだ事も決して少なくはありませんでした。
改めて、執筆以外のほとんどの作業を担当してくださいました雪鈴るなさんにお礼を申し上げます。
ありがとうございます。
もう一つ、初めてのことがあります。
あとがきを書くということです。
単純に雪鈴さんの「柘榴編」の真似なのですが、恐縮ながら私は雪鈴さんほど悩んでおりませんのでそれほど書くべき事もありません。
ただ、「柘榴編」のあとがきに「しんどい思い」「なんとか無事に」という言葉を見て、そこまで苦しめてしまっていたのかと遅ればせながら理解いたしました。
心の痛いことではありますが、雪鈴さんが素敵な作品を書き上げていただいた事はとても感謝しております。
重ねて、私の途切れがちな意識を繋ぎ、投稿を終えるところまで引っ張っていただけましたことにも感謝しております。
本作、白い手紙にはいかなるテーマが潜んでいるのか、またはどのような思惑で作られた話なのか。
答えは色々用意できる事かと存じますが作者の私といたしましては喪失に関するお話だと考えております。
たった一人を失ったところで人は生きていけなくなる事はない。
関わりの無い人がどうなろうとも誰に影響を及ぼしはしない。
皆様が近しいと感じている人はご本人が消えてしまったときに果たして少しでも動揺されるのでしょうか。
少なくとも私は何も感じない人になりたくはありません。
最後に心より本作の執筆に関わっていただけました皆様と読んでいただけました皆様に感謝いたします。
また何れの機会にお目にかかれることを心待ちにしております。