第2話 出会い
「…あれ? 死んでない?」
どうやらあの大きな光に包まれて、それから綺麗だな、なんて思っているうちに俺は気を失っていたようだ。
「あの高さから飛び降りたら普通死ぬはずなのに……」
そう、思い空を見上げた。
「……ッ!?」
俺は言葉が出なかった。
さっき飛び降りた吊橋がなくなっている。
それどころか、東京のタワーよりもはるかに高い、雲を突き刺しそびえ立つ大きな木がたっていた。
「…ここどこだ?」
脳が目の前の光景の追いついていない。
明らかに日本じゃない。
いや、全世界に場所を広げたってこの景色はない。
もし、ここが地球上のどこかにある秘境だとしたらとっくにテレビで特集され一度は必ず目にしたことがあるはずだ。
「ようやく気づいたのです! 体の調子はどうなのですか?」
甲高い少女の声が聞こえる。
ああ、よかった。ここは地球のどこかだったんだ。
しかも日本語。参ったなこんな秘境が日本にあったなんてまだまだ知らないことがあるんだな。
俺はそう思い意気揚々と振り返った。
「……え?」
身長は140センチくらいの少女がいた。
それは声の感じからしてわかった。
だが、肝心の容姿が今まで見たことがないまるで妖精のコスプレか、特殊な部族の衣装のようなそんな格好だった。
「マスター、幻魔界へようこそなのです!」
「げ、げん…?」
「幻、魔、界! なのです! まさかさっき落ちてきた衝撃で記憶が……?」
「いやいや、幻魔界ってゲームの世界の名前で…」
そういって俺の中に強烈なフラッシュバックが走った。
俺はこの景色を見たことがある。
一度や二度じゃない。
毎日、毎日この世界にきていた。
そう、ゲームを遊ぶ1人のユーザーとして。
「まさかここって…ゲームの世界なのか?」
「なのです!」
少女は満面の笑顔で俺に微笑んだ。
こうして俺はゲーム内の異世界へとやってきた。
夢ならはやく覚めてくれ。




