第261話 護衛を雇おう
21個目の評価を頂きました。
加えて感想とレビューまで頂きました。本当にありがとうございます!
高柳は登場人物たちに台詞を言わせる時は基本的にその場のノリと勢いで書いているので、後から見ると「ん? 何か妙な言い回しだな……」と思えるようなものがちらほらとあると思います。余りにも変な台詞は修正するようにはしますが、まぁ読めなくもないかと思えるものに関しては勢いで読み飛ばして頂けると有難いです。
ジャド君の家で一夜を明かした僕は、ゆったりとした朝を迎えた。
僕が起きた時にはジャド君は既に起きていて、朝食の準備をしていた。
朝食のメニューは野菜たっぷりのスープにハムを挟んだ黒パンのサンドイッチだった。
朝は色々とやることがあるので、普段から食事は簡単なもので済ませているのだそう。
僕からしたら、一品でも何かを作っているだけ手が込んでいると思えるんだけどね。
食事を終えたら、洗濯のためにジャド君は風呂場へ。
その間に、僕は食事の後片付けを引き受けることにした。
僕は客人なんだから何もしなくていいとジャド君は言っていたけど、流石に何でも世話してもらうっていうのは気が引けるからね。
洗濯物が片付いたら、出勤の仕度だ。
身だしなみを整えて、職場に持って行く鞄を準備して。
「先輩はどうします? このまま家にいます?」
「いえ、やることがあるので僕もギルドに行きますよ」
8時30分。僕たちは、肩を並べて出勤した。
冒険者ギルドに到着したのは9時前だった。
ギルドカウンターにはヘンゼルさんがいて、台帳を広げて営業の準備をしていた。
今日も鑑定依頼品がたくさんあると告げられて、ジャド君は2階の仕事場へと行った。
僕は交流スペースで依頼の受注書作りだ。
昨日ジャド君にも言われた、王都までの旅の間に僕を護衛してくれる冒険者を募るための仕事受注書だ。
受注書は、普通はギルドマスターが発行するものなんだけど、ヘンゼルさんは色々と忙しいからね。
受注書作りはヘンゼルさんがやっていたのを何度も見てきたから、やり方は分かっている。
内容はシンプルに、それでいて分かりやすく。手に取った冒険者がこの仕事をやりたいと思ってくれるような文章の工夫も必要だ。
……よし、こんなものでいいだろう。
僕は完成した受注書を片手に、カウンターに向かった。
「ヘンゼルさん、仕事受注書を1枚貼らせて下さい」
「受注書? イオちゃんが作ったの?」
手を差し出されたので、僕は受注書を彼に手渡した。
ヘンゼルさんは内容を一読して、へぇと声を漏らした。
「イオちゃん王都に行くの?」
「魔法ができなくなった原因が分かったので、その解決方法を探しに王立図書館に行こうかと」
「ああ、あそこの図書館は色々な本が揃ってるものねぇ」
ヘンゼルさんは受注書に判を押して、クエストボードの目立つところにそれを貼り付けてくれた。
「解決方法が見つかるといいわね」
「こんちは。仕事見せてくれる?」
「ええ、いいわよ。どんどん利用していってちょうだい」
冒険者ギルドに訪れた冒険者たちを相手に向き直るヘンゼルさん。
僕の用事は終わったから、後はヘンゼルさんたちの邪魔にならないように過ごすことにしよう。
護衛依頼、どうかいい人が来てくれますように。




