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羊をめぐる冒険

作者: 竹実

羊をめぐる冒険


1982年村上春樹著


最近なにかと村上さんの本が話題になっている、ということで、村上さんの本を読んでみることにしました。

普段本を読まない人から支持されているのだから、きっとおもしろいに違いない!


ネットで検索したらそれは多くの記事が載ってましたが、村上春樹の初心者向けの本がYahoo!知恵袋で出てたので、早速読んでみました。

それが今回の作品、羊をめぐる冒険です。


本自体は講談社文庫から上下巻になっているものを借りました。

ちょっと前に上巻を読んで、しばらく時間をおいて下巻にとりかかりました。

約4ヶ月のブランクがありました。


なんですぐに読まなかったかというと読みたい本が他にあったのもそうなのですが、あまりピンとこなかったんですよ、上巻が。

肝心な羊のことがあまり出てこなかったし、耳のきれいな彼女とのいちゃつきを端から見てても、ちっとも楽しくないのですよ(笑)。


この作品の文学性を疑うのもそこにあります。

男女の恋愛がさらっと描かれてますが、本当に必要かな?と。

この作品に必要な要素なのか?と。

疑問に思うわけですよ。


それで俗っぽい作品だなぁと思うわけです。

同じ恋愛でもコインロッカー・ベイビーズみたいにあからさまに描いてくれるとストンと落ちるものがあるのですが、表面的にさらっと恋愛を描かれても、ちっともピンときません。

少なくとも私には理解ができなかったです。


好きな箇所は、羊に関するところ。

不思議です。

シュールです。

羊男って、人間じゃないですよね。

なんなんですか、アレは?(笑)

思わず笑ってしまいました。

しかもそこだけ絵で解説してある!

羊男は限りなく人間くさいけど、鏡にうつらなかったりして、とっても興味津々です。


ねずみは、どういうわけで姿を現したんでしょう?

主人公は特殊能力の保持者なんですかね。

すべてがさらっと描かれていて、シュールです。

何とも言えない、奇妙な雰囲気です。


最後は主人公のこれからが気になりました。

羊に合うことで何かが変わったのか?

主人公と鼠は何を防いだのか?

鼠は羊に乗り移られてどうだったのか?

あんまり書いてないんですよね…。

すっごい気になります。


私も村上ワールドの住人になってしまったのでしょうか?(笑)


次は心臓を貫かれてという翻訳を読みたいと思ってます。

友達がオススメしてくれたので楽しみです。

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